セルプロジャパンが血液加工技術の特許出願を完了し、医療現場に新たな可能性を提供

セルプロジャパンが血液加工技術の特許出願を完了

セルプロジャパン株式会社は、血液加工由来サービス「PDF-FD」に関する新たな技術の特許出願を完了したと発表しました。この技術は、従来の加工技術を超えた革新的な成果をもたらすもので、医療現場でのニーズに応える重要なステップとなります。

PDF-FDとは？

「PDF-FD」は、Plasma Derived Factor-Freeze Dryの略称で、血漿由来因子治療を指します。この医療サービスは、特に再生医療の分野で注目されています。セルプロジャパンは、その100%子会社として、先進の科学技術に基づいて開発を進めています。

新技術の背景

この新技術は、重症度ごとに血液加工物の使用量を増やす必要がある現場の要求に基づいて開発されました。また、治療部位による注入許容量の制限にも対応しています。従来の技術による高い安全性を維持しつつ、成分濃度を大幅に向上させることに成功しました。具体的には、PDGF-BBの含有量は従来技術の約20倍、TGF-β1は約6倍に増加しました。

代表取締役社長のコメント

セルプロジャパンの代表取締役社長である佐俣文平氏は、「日本国内の高齢者人口が増加している中、膝関節疾患の推定患者数が約2600万人に達しているとされます。多様な治療選択肢を提供することが重要です」と述べ、サービスの必要性を訴えています。

成果と今後の展望

「PDF-FD」はすでに500以上の提携施設と連携し、累計受託件数は1万件を超えました。医療現場と密接に連携しながら、真にニーズに応じたサービスを提供することが、引き続きの課題であるとしています。セルプロジャパンは、膝関節疾患治療において多くの最適なソリューションを展開し、高い技術開発力を活かして製品開発や特許戦略を進めています。

セルプロジャパンとは

セルプロジャパンは、最先端の幹細胞研究に携わる現役の研究者によって設立されたバイオベンチャー企業です。幹細胞の研究成果を応用し、再生医療の普及に貢献するために製品と原料の研究開発を行っています。また、ドナースクリーニングや製造管理、検査体制を徹底し、高品質で安全なサービスを提供しています。

今後も、セルプロジャパンは再生医療分野の技術革新に挑戦し、医療現場の期待に応えていく姿勢を示しています。