組織の健康を複眼的に証明する新診断『組織ドッグ診断』の導入
株式会社ITSUDATSU(本社:東京都港区)が新たに導入した「組織ドッグ診断」は、組織の健康状態を多面的に評価し、その中に潜んでいる課題を掘り下げて可視化する新しいサービスです。この診断は、ISO 30414に基づく11の領域と58の指標に基づき、独自のサーベイ技術である『KANAME(特許番号:特許第7744002号)』を活用しています。
「組織ドッグ診断」とは?
「組織ドッグ診断」は、企業の組織課題を可視化するために設計された、多面的なアプローチを取った“組織健康診断”の新たなレイヤーです。従来のエンゲージメント調査では見えなかった潜在的な課題にアプローチするため、この診断では可視化された「顕在化した課題」と、潜在的に進行する課題を二層モデルで解析します。これにより、表面的な現象ではなく、課題の根本原因に焦点を当てることが可能になります。
この診断は、まずFIT&GAP分析を通じて組織の主要なプロセスを定量的に評価します。これにより、採用や育成、評価、報酬、離職率といったさまざまな指標が客観的に示され、組織の健康状態を示す「ベースライン」が形成されます。
潜在人材の発見と組織の改善
さらに、独自のサーベイ技術『KANAME』を用いることで、ISO 30414の58指標では把握しきれない組織の構造的な課題を科学的に分析します。特に「潜在人材」を見つけることができる点がこの診断の特長です。この潜在人材とは、将来の中核人材候補であり、単にハイパフォーマーを見つけるだけでなく、成長のポテンシャルや信頼形成力など、多面的な能力を評価することができます。
このようにして、組織の顕在課題と潜在課題を一元的に把握することで、経営陣は単なる症状にとどまらず、原因にまでアプローチできるようになります。このプロセスにより、企業は人的資本経営の本質的な改善に取り組むことが可能となるのです。
経営における人的資本の重要性
近年、人的資本経営は企業の主要なアジェンダとして重要視されています。2023年度からは上場企業に対し人的資本や多様性の開示が義務化され、企業は従業員データを収集するだけでなく、それを経営課題と直結させた透明性の高い開示が求められる時代に突入しています。実際、海外の投資家の約7割が「人的資本情報は投資判断に影響する」とのデータもあり、企業にとってこの分野への取り組みはもはや避けられない課題となっています。
このような社会的要請に基づき、ITSUDATSUは、ISO 30414を根拠にした「組織ドッグ診断」を開発しました。この診断を利用することで、企業は人的資本を「測る」「改善する」「開示する」を一貫して効果的に実施できるようになります。永続的に企業価値を向上させ、社会に対しても貢献していくことが期待されます。
結び
代表取締役 Co-CEO 黒澤 伶氏は、「私たちが実装した『組織ドッグ診断』により、組織の健康状態を体系的に測定できるようになり、また過去には捉えきれなかった潜在的な課題や人材を浮かび上がらせるきっかけを提供します。データに裏打ちされた透明性のある開示を推進しることで、働く人々の成長と企業価値の持続的向上を実現し、社会全体に新たなインパクトを与えたいと考えています」と語ります。
このように、ITSUDATSUの「組織ドッグ診断」は、ただのサービスに留まらず、企業が抱える人材の可能性を最大限に引き出す手助けをするものです。今後の影響力に注目が集まります。