「第3の競馬界」を目指す日本ソフト競馬協会
日本ソフト競馬協会は、2025年12月28日に開催予定の年末GⅠ《愛馬記念》において、出走馬全10頭に各10万円として総額100万円の出走手当を支給することを目的としたプロジェクトを始めました。
このプロジェクトは、10月24日から始まるクラウドファンディングを通じて支援を募り、目標金額は135万円です。競馬の愛好者や未来のファンからの協力を受けて実現したいと考えています。
ソフト競馬とは?
「速けりゃいいってもんじゃない」という理念のもと、ソフト競馬は2013年に設立されました。元地方競馬騎手の福元弘二代表が自身の経験から、誰もが楽しめる競馬の場を提供したいという思いから誕生しました。サラブレッドだけでなく、ポニーや重種馬、さらにはぬいぐるみ騎手も参加できるのがこの競技の大きな特徴です。
競馬のセカンドチャンス
福元代表は、競馬場の廃止や騎手としての道を断たれた経験から、多くの馬と人々が行き場を失っている現状を目の当たりにしてきました。彼は「すべての馬と人が輝ける場所を作りたい」と考え、競馬の民主化を推進しています。こうした取り組みは、馬文化の継承に対する新たなアプローチとして注目されています。
愛馬記念を盛り上げるプロジェクト
2025年の《愛馬記念》は、中央競馬の代表的なレースである《有馬記念》をモデルとし、選ばれた10頭が出走する特別なレースです。ファンの投票や年間ランキングによって出走馬が決まります。通常のソフト競馬では参加費が無料ですが、売上の75%を出走手当として還元する仕組みを採用しています。
現状の出走手当は平均約5,000円であり、目標の10万円にはまだ遠い状況です。そこで、クラウドファンディングを通じて支援を得ることで、出走馬に約10万円の手当を提供することを目指しています。こうした取り組みを通じて、馬のオーナーや管理者の経済的支援を行い、馬文化の持続的な発展に寄与したいとの思いです。
クラウドファンディングのスケジュール
- - 2025年10月24日:クラウドファンディング開始
- - 11月中:ファン投票によるソフト競馬総選挙
- - 11月下旬:出走馬決定
- - 12月上旬:枠順確定
- - 12月21日:クラウドファンディング終了
- - 12月28日:第9回《愛馬記念》開催
結論
日本ソフト競馬協会は、クラウドファンディングの支援によって馬産業の多様性を拡大し、未来の馬文化を育む取り組みを進めています。福元代表が描く「第3の競馬界」は、競馬そのものを楽しむだけでなく、社会的な意義を持った活動として広がりを見せています。たくさんの方々にこの新しいプロジェクトをご理解いただき、参加していただけることを願っています。