お仏壇の供養式
2012-11-06 18:16:50
増上寺で行われたお仏壇の供養式の意義と感謝の心
増上寺で実施されたお仏壇の供養式
浄土宗大本山である増上寺において、2012年11月6日、仏壇の閉眼供養式が盛況のうちに行われました。主催したのは株式会社はせがわで、同社はその重要な儀式を29回目の開催と位置づけています。この供養式は、お仏壇やお墓の改葬や新調の際に行うもので、古いお仏壇に敬意を表し、魂を抜くという「魂抜き」や「御霊抜き」とも呼ばれる行為です。
当日は23名のお客様が参加し、34基のお仏壇が本堂に集まりました。儀式の中で、まずは洒水が行われ、次に回向供養が実施されました。洒水とは、香水をかけて場を清める儀礼であり、精神的な清浄を求める重要なステップです。その後、参加者は焼香を捧げ、先祖への感謝の気持ちを表しました。
天候の影響で当日はお焚き上げができませんでしたが、後日改めてその儀式を行う予定です。お焚き上げは、役目を終えた古い神具やお守りを浄火で燃やし、清める重要な儀式です。このような行為を通じて、故人や先祖の霊が安らかに過ごせるようにとの願いが込められています。
■ 供養式の重要性
はせがわは、仏壇や仏具は単なる物ではなく、世代を超えて受け継がれることで「いのちのつながり」を感じるものだと述べています。そのため、古いお仏壇を供養するという儀式には深い意味があり、昔から大切にされてきたお仏壇を新たに扱うための感謝と敬意を示すものでもあります。このように、はせがわは供養式を重要視し続けており、参加者には温かい心でこの機会を過ごしてもらうことを目指しています。
■ 参加者の想い
参加されたお客様からは、それぞれの仏壇に関する思い出や、先祖への感謝の意を口にする声が聞かれました。この供養式を通じて、単なる儀式以上の意味を見出そうとする姿が印象的でした。古い仏壇との再会は、時として忘れかけていた家族や先祖との絆の確認を思い起こさせる瞬間でもありました。
参加された方々は、こうして供養を行うことで、故人とのつながりを再認識し、感謝の気持ちを深めると同時に、亡き方々への敬意を新たにしているようでした。それは、仏壇という物質を通じて、時間を超えた心のつながりを大切にする行為でもあるのです。
このように、増上寺での仏壇閉眼供養式は、形骸化したイベントではなく、参加者一人一人の心に響く価値ある体験であったと言えるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社はせがわ
- 住所
- 福岡県福岡市博多区上川端町12番192号はせがわビル
- 電話番号
-
092-263-7600