TOUKAI PROJECTがスタート
大田区の町工場とデジタルマーケティング企業が手を組み、新たなプロジェクト「TOUKAI PROJECT」を立ち上げました。このコラボレーションの背景には、日本の卓越した技術力を世界に広めるという熱い思いがあります。プロジェクトの発端は、あるIT会社からの「軽量でスタイリッシュなタブレット台」の製作依頼でした。この依頼は、東開製作所にとって初の挑戦であり、職人たちが持つ技術とデジタル時代のニーズを融合させるきっかけとなりました。
タブレット台製作までの道のり
1. デザインコンペの開催
プロジェクト開始にあたり、私たちはデジタルマーケティング会社で一般公募のデザインコンペを実施しました。町工場の技術を活かし、最新のトレンドにマッチした作品を求め、全国から応募のあった32件の作品を精査。その中で最優秀賞に輝いたのは、26歳の若手会社員が提案したデザインでした。このデザインは、精密板金技術を活かしながらも、会場やオフィスに調和する現代的かつスタイリッシュなものであり、選定理由は明確でした。
2. デザイン画の作成
選ばれたデザインを基に、「実際に製品化するためにはどうすべきか」と考えながらアウトプットを見える形にするためのデザイン画を作成しました。特に注力したのは、タブレットが設置されるヘッド部分の安定性です。タッピング時に揺れないよう、補強を加え、土台を広くすることでバランスを取る工夫が施されています。
3. プロトタイプ制作
デザイン画が整ってきたところで、実物のイメージを掴むために1/2スケールのプロトタイプをボール紙で作成。モックアップを通じて、お客様とのコミュニケーションを図ることが重要だと私たちは考えています。この透明性はお客様との信頼関係を築くものでもあります。
4. 本製作と材質選定
プロトタイプを参考に、最終的な製作に入りました。材質には軽量化を図った2mmのアルミニウムを選定し、表面にはアルマイト処理を施しました。この段階で、実際のアルミ板を用い、本デザインに忠実に再現。揺れを軽減するためにヘッド部分の設計を見直し、何度も試行錯誤を重ねます。お客様が強めにタップすることを想定し、ヘッド部分には補強版を追加しました。
5. 完成品への道
妥協を許さず試行錯誤を繰り返すことで、最終的に強度と安定性を兼ね備えた製品に仕上がりました。シンプルかつ洗練されたデザインでありつつ、安心して使用できるクオリティに達成。お客様のニーズを形にしていくことこそが、私たちの最大の目標です。
タブレット台本体とカバーの色はお好きなものから選べ、タブレットのサイズに合わせたカスタマイズも可能です。これにより、カフェやオフィスなど、様々な用途にフィットします。薄型でスリム、かつ軽量なこの商品は、あらゆるスペースに馴染みます。
詳しくは、TOUKAI PROJECT専用サイト(
https://www.toukai-project.com/)での近日発売をお楽しみに!