品川区とウランバートル市のビジネス交流イベント
11月22日、品川区はモンゴルのウランバートル市で、ビジネス交流イベントを開催しました。このイベントは、品川区とウランバートル市の新たなビジネス関係を築くための重要な一歩となりました。
これまでの関係の築き方
品川区は2017年からモンゴルの高等専門学校と連携し、中小企業の技術者不足を解消するための人材交流を行っています。このプログラムを通じて、技術者育成や人材確保の支援をしており、卒業生たちは既に区内企業で活躍しています。2023年からは新たにモンゴルの3つの高専との間でIT分野に特化した人材交流事業を始め、業界のニーズに応える取り組みを進めています。
さらに、品川区はモンゴル国の教育・科学省、Japan International Cooperation Agency (JICA)と共同で、科学技術分野における人材交流を深化させるための覚書を提携。この取り組みは、地域の社会的課題に対する解決策を共有するための基盤となります。
ビジネス交流イベントの概要
今回のビジネス交流イベントは、覚書を基に実施されました。参加企業には、品川区の創業支援施設に所属するスタートアップが含まれ、ウランバートル市に拠点を持つスタートアップと共同で製品のデモンストレーションやピッチを行いました。
特に注目されたのは、MUSVI株式会社が開発した実空間接続プラットフォームです。このシステムは、遠隔地の参加者とのオンライン対話をよりリアルに感じられるよう設計されています。また、他にもLOOVIC株式会社、ベータインテグラル株式会社、株式会社SHOSABIといった企業が、自社の製品やサービスを紹介しました。
モンゴル市場への展開
これらの活動を通じて、参加したスタートアップはモンゴル国内でのニーズや販路開拓の足掛かりを見出すことを目的としています。また、参加企業間でのネットワークを築くことで、ウランバートル及び品川区の社会課題にも取り組む機会としたいと考えています。
今後も、このような国際的なビジネス交流を通じて、品川区とウランバートル市の共同発展が期待されます。国を超えた人材交流やお互いの技術を尊重し合うことが、持続可能な未来へと繋がります。新たなビジネスチャンスの創出に向け、両地域の企業が今後どのように連携していくのか、注目です。