岸田総理、ASEAN首脳会議での外交政策と信頼関係の強化を表明
岸田総理、ASEAN首脳会議に参加
令和6年10月9日、岸田文雄総理がASEAN(東南アジア諸国連合)関連の首脳会議に参加するため、初の外国訪問を行うことを発表しました。この会議では、日本とASEAN諸国との関係をさらに深化させることを目的としており、経済や安全保障の領域における協力を強調しています。
総理は会見の中で、これまで築いてきた信頼関係をさらに強化したいと考えていると述べました。特に、グリーン・トランスフォーメーション(GX)やデジタル・トランスフォーメーション(DX)といった分野における連携を進めていく意思を共有。ASEAN諸国との間で意見交換をし、各国が抱える課題の認識を一致させることが重要であると強調しました。
会見では、ASEANの会議だけでなく、個別の二国間会談も予定していることを明かしました。ラオスが主催国であることから、ラオスの他、韓国、中国、インド、オーストラリア、ベトナムなど、多くの国と直接会談を行う計画です。これを通じて、各国間の信頼と理解を深め、共通の課題について議論することを目指しています。
また、一部のメディアにおいて報じられている「アジア版NATO」に関する構想について総理は触れましたが、党内での意見がまだまとまっていないため、こちらから具体的な提案を行うことはないと明言しました。地域の安全保障環境についての認識を統一したい意向は示しているものの、具体的な構想に関しては現段階では慎重にならざるを得ないという見解です。
「日本とASEANは信頼のパートナーであり、今後もステップアップした関係を築きたい」と語る岸田総理。国際舞台での外交関係の重要性を再認識しつつ、ASEANとの協力関係をより一層強化する姿勢が見て取れます。これからの会議結果が、実際にどのような成果につながるのか注目が集まります。総理の初の外遊への期待値も高まるばかりです。
ASEAN会議の結果が、今後の日本の外交戦略にどのような影響を与えるのか、引き続き動向を見守る必要があります。