山口県のキチナングループが実現した新たなリーダー採用
山口県に拠点を置くロジスティクス企業、キチナングループ株式会社が、名刺アプリ「Eight」を活用したプロフェッショナルリクルーティングサービス「Eight Career Design」を導入した。この取り組みは、次世代リーダーの育成を巡る企業のニーズに応えるものであり、成功裏に進められている。
企業の背景と成り立ち
キチナングループは、物流を中心にプラントメンテナンスや工場内の電気工事など多岐にわたる事業を展開している。特に近年では、M&Aを通じて事業を積極的に拡大してきたが、それに伴う管理職層の育成が課題となっていた。平均年齢が上がる中、30代から40代の中堅層を効果的に採用できておらず、その結果、事業の成長スピードにこの層の育成が追いつかない状況にあった。
Eight Career Designの導入理由
企業側は、求職者が多い都市部とは異なり、山口県のような地方では転職潜在層を見つけるのが難しいという問題に直面していた。中堅層の顕在的な求職者のみを対象とした従来の方法では限界があったため、「Eight Career Design」を導入し、転職希望者以外にも幅広くアプローチすることを決定した。
このサービスの大きな特徴は、380万人のユーザーを抱える名刺アプリ「Eight」のデータベースを活用し、転職意向のあまりない層にもリーチできる点だ。特に、地方では転職目的の求職者が少ないため、効率的に面談を実施できる可能性を持っている。
成果と今後の展望
キチナングループは、Eight Career Designを通じて、ITリテラシーの高い職業経験者を管理職候補として2名採用することに成功した。これは、同社の中長期的な成長戦略において、重要なステップとなる。
「Eight Career Design」は、名刺情報やキャリアプロフィールのデータを元に、候補者をダイレクトにアプローチできる新しい採用手法だ。この方式により、求職者の転職意向が変わった際にも、迅速にアプローチが可能だ。
キチナングループは、この成功を元にさらに中途採用の強化を図っていく方針だ。今後も地域に密着しながら、幅広い人材戦略を展開することで、企業としての存在感を一層高めていくことが期待される。
Eightアプリについて
名刺アプリ「Eight」は、2012年にサービスを開始して以来、380万人以上のユーザーに支持されている。名刺をデジタル化して管理するだけでなく、スマートフォンをかざすだけで簡単に名刺交換が行えるため、デジタル社会においても活用が進んでいる。さらに、Eightで交換された名刺情報は、昇進や転職などの情報が自動で更新されるため、相手の動向を常に把握できる利点がある。
このように、次世代リーダー育成のために取り組むキチナングループの姿勢は、今後のビジネス界においても注目されるだろう。八重県という地域における成功事例として、多くの企業がこの方法を取り入れる可能性がある。