シンガポール企業が千葉に進出
2025-09-15 08:19:22

シンガポールのアグリテック企業、千葉大学に新拠点を設立

シンガポールのアグリテック企業、アリアンテックの日本進出



シンガポールに本拠を置くアグリテック企業、アリアンテック・Pte. Ltd.が、2025年4月に千葉大学内に新たな事業拠点を開設することを発表しました。この拠点は、日本法人「アリアンテック・ジャパン株式会社」の活動の中心となり、農業技術の研究開発と日本市場へのアプローチに力を入れる考えです。

先進的な実証型研究開発



千葉県柏の葉に位置するこの新しい事業拠点は、アリアンテックの先進的な農業技術を日本の市場に適応させるための研究活動を行う場となります。また、ショールームとしても機能し、製品展示を通じて市場開拓に貢献することが期待されています。

アリアンテックは、自社開発の高効率LED照明を使用した比較栽培を行い、実際の栽培環境を見学しながら製品の特長を体験することができます。さらに、今後はAIやIoT技術を活用した自動化機器や環境制御技術を展示し、スマート農業ソリューションの理解を深める機会を提供します。

アリアンテックの歴史と背景



アリアンテックは2001年に設立され、2013年からは農業テクノロジーに注力してきました。これまでにシンガポール初の養液培地耕式植物工場を導入するなど、業界において確固たる地位を築いています。世界中の大学や研究機関との連携を通じて、植物工場の先端技術の研究開発に取り組んできました。主力製品には、植物成長を向上させるための独自の高効率LED照明“EZYGRO®”や、資源効率を最適化する“SMART-AGRO®”があります。

日本市場への挑戦



日本の農業は長い間、先進的な技術に対する投資が続いてきた歴史があります。しかし、アリアンテックは日本の植物工場事業者が直面する運営コストの問題に気づきました。特に、高額な電気代や人件費の増加が、自立した経営を難しくしています。これを受けて、2020年7月に日本法人を設立し、深い連携を求めて千葉大学や関連団体との協議を進め、今回の拠点開設に至りました。

今後の活動と展望



2025年からの活動としては、ショールームの開設を皮切りに、農業関連の展示会にも積極的に参加します。特に、同年10月には幕張メッセで行われる「第15回 農業WEEK」での出展が予定されており、主力製品のLED照明や自動搬送機械、無人観測システムなどを展示予定です。

アリアンテックは、日本の農業における研究・開発の拠点として、効率的かつ持続可能な農業モデルの構築を目指しています。日本市場にフィットした技術の開発を続け、農業事業者と共創していくことで、食料の安定供給に寄与することを願っています。

アリアンテックの新拠点

会社情報


アリアンテック・ジャパン株式会社
設立:2020年7月22日
所在地:千葉県柏市柏の葉6-2-1(千葉大学構内)
CEO:エドウィン・オング

さらに詳しい情報は公式サイトを訪問してください。


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会社情報

会社名
アリアンテック・ジャパン株式会社
住所
東京都港区北青山1丁目3-1アールキューブ青山3階
電話番号
070-4704-4940

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