地域と学校をつなぐ「つなぐ給食」始動
株式会社グリヴィティが新たに提供する「つなぐ給食」は、地元の農産物を活かした学校給食を実現するためのプラットフォームです。このサービスは、自治体や生産者、学校、地域の物流事業者が一つに結びつくことで、地域の食材を使った給食提供の新しい形を模索しています。
サービスの背景と課題
近年、学校給食に地元産の食材を取り入れたいというニーズが高まっていますが、現場では「生産者がどの食材を」「いつ」「どれくらい出荷できるか」という供給情報と、「学校がどの食材を」「いつ」「どれくらい必要か」という需要情報が分断されていることが課題でした。このような分断状態では、需給を考慮した調達計画が立てにくく、結果としてバックオフィスでの業務が煩雑になりがちです。
特に青果店や道の駅など地域の流通拠点との連携が不足しているため、これらの拠点が持続可能であることが学校給食の供給体制に直接的な影響を与えています。これに対処するため、グリヴィティは「つなぐ給食」を設立し、持続可能な地産地消を推進します。
「つなぐ給食」の仕組み
グリヴィティの「つなぐ給食」では、生産者の出荷情報と学校側のニーズをクラウド上でマッチングします。これにより、不足や余剰を抑えた効率的な調達計画が自動的に作成されます。また、道の駅などを拠点とした共同集荷・共同配送ルートの最適化を行い、生産者の負担を軽減すると同時に、学校側の受取業務もスムーズにします。請求や支払い業務もグリヴィティが代行し、適正なマージンを自動的に分配することで、全ての関係者がウィンウィンの関係を築けるように設計されています。
今後の展開
グリヴィティは「つなぐ給食」の初期モデルを千葉県で構築し、順次他地域へと展開していく計画です。この取り組みを通じて、学校給食の質を向上させるだけでなく、生産者の利益を確保し、地域経済全体の活性化を目指します。さらに、将来的には病院や福祉施設など、様々な領域に事業を展開し、地域内の経済循環をより強化していく意向です。
グリヴィティは、地域と共に未来を切り開く企業として、持続可能な社会の実現に向けて、これからも努力を続けていくことでしょう。
会社情報
株式会社グリヴィティは、チェンジホールディングスの子会社として位置付けられ、地方創生に向けた様々な事業を展開しています。ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を運営するトラストバンクから分社化され、地域に密着したサプライチェーン管理を行っています。今後も地域経済を支える重要な役割を果たすことでしょう。