理化学研究所×編集工学研究所の新たな挑戦
理化学研究所(理研)と編集工学研究所が再びコラボレーションし、科学の魅力を広める新しい書籍リスト『科学道100冊2019』を発表しました。この取り組みは、科学の重要性だけでなく、普及の必要性を感じさせるものです。
「科学道」とは
理化学研究所では、これまで多くのことを考え、話し合いを重ねて「科学道」という言葉を生み出しました。科学者たちが信じて疑わなかった、科学の力を最大限に生かして社会に貢献するという理念が込められています。
過去の歩み
「科学道」というコンセプトは、2017年に発表された『科学道100冊』から始まりました。このプロジェクトでは、科学者の思考プロセスを6つのステージ別に整理し、そのステージにふさわしい書籍を選び出しました。そして同年9月には子ども向けの『科学道100冊ジュニア』も登場し、いずれも全国の書店や図書館で広く受け入れられました。
『科学道100冊2019』の概要
今年の『科学道100冊2019』は、中高生をはじめとする広い世代に向け、科学の魅力を多角的かつ継続的に伝えることを目的としています。選書は理研の全スタッフを対象に行われ、大人になる前に読んでおくべき科学の書籍が集められ、選書委員会によって厳選されました。
このプロジェクトは、50冊の「テーマ本」と50冊の「科学道クラシックス」、合計100冊から構成されています。「テーマ本」には、現在注目されている科学のトピックや、特定のテーマに基づく書籍が選ばれています。一方で「科学道クラシックス」は、時代を超えて読み継がれるべき書籍として選出されたオールタイム・ベスト50です。
参加団体を募集中
また、『科学道100冊2019』の開催に向け、図書館や教育機関、各種団体の参加も受け付けています。参加団体には書棚ツールやブックレットが無償で提供され、参加条件や詳細については公式HPで確認ができます。開催は2019年9月26日から2020年3月31日まで、全国の公共図書館や学校、一部の大型書店で実施されます。
詳細情報
書籍の構成について、具体的には以下のようになっています。
1.
テーマ本(50冊)
- 元素ハンター (17冊)
- 美しき数学 (15冊)
- 科学する女性 (18冊)
2.
科学道クラシックス(50冊)
詳細な書籍リストや選書の情報については、公式サイトをご覧ください。
公式サイトはこちら
理研と編集工学研究所の選書委員会も各分野の有識者で構成されており、参加しています。理研の理事長や主任研究員をはじめとするメンバーが選書に携わっており、科学の多様な側面を映し出す書籍が揃っています。
最後に
『科学道100冊2019』を通じて、若い世代が科学に触れるきっかけを得ることを期待しています。科学の力や美しさを感じることができる貴重な作品の数々が、皆さんを待っています。