需給調整市場参入に向けた実証
2024-07-04 10:46:35

分散型エネルギーリソースを活用した需給調整市場参入に向けた実証実験 - SassorとNR-Power Labが共同で実施

分散型エネルギーリソース活用で需給調整市場参入へ - SassorとNR-Power Labの実証実験



株式会社Sassorは、NR-Power Lab株式会社と共同で、分散型エネルギーリソースを活用した需給調整市場への参入を想定した実証実験を実施しました。

今回の実証実験は、リコージャパンつくば事業所にて行われました。同事業所は、蓄電池システムや太陽光パネルなどを設置し、Nearly ZEB(ニアリー・ゼロ・エネルギー・ビルディング)化を目指しています。

実証実験では、Sassorがアグリゲーションコーディネータ(AC)兼リソースアグリゲータ(RA)として、産業用蓄電池システムを活用し、調整力(二次調整力②)の実証に取り組みました。制御リソースとして、リコージャパンつくば事業所に設置されたYAMABISHI社製蓄電池システムが使用されました。

Sassorは、エネルギーリソースを分析・制御する技術をベースに、容量市場や需給調整市場などを対象としたアグリゲーションサービス「ENES」を開発・提供しています。今回の実証実験では、Sassorの技術を活用することで、蓄電池システムの制御を最適化し、需給調整市場への参入に必要な調整力を確保できることが実証されました。

今後の展望 - 実運用への取り組み加速



SassorとNR-Power Labは、今回の実証実験で得られた成果を基に、今後も協業を進め、実運用への取り組みを加速させていく予定です。

両社は、それぞれの強みを活かし、アグリゲーションビジネスの拡大を目指しています。Sassorは、蓄電池制御機能や消費/発電予測機能などの独自の技術を強みとして、様々なリソースを大規模にアグリゲートすることで、リソースアグリゲータ事業の展開を目指しています。

NR-Power Labは、エネルギー分野における技術開発やコンサルティング、実証実験などを積極的に推進しています。両社の連携により、分散型エネルギーリソースの活用による需給調整市場への参入が促進され、再生可能エネルギーの普及やエネルギーの地産地消などが実現されると期待されます。

需給調整市場への参入 - 分散型エネルギーリソースの可能性



需給調整市場は、電力の需給バランスを調整するために、発電所や蓄電池などのリソースを活用する市場です。従来は、大規模な発電所が中心でしたが、近年では、分散型エネルギーリソースを活用した需給調整市場への参入が進んでいます。

分散型エネルギーリソースとは、家庭用太陽光発電や蓄電池、電気自動車など、小規模な発電・蓄電設備のことです。これらのリソースをアグリゲートすることで、大規模な発電所と同様の調整力を実現することが可能になります。

SassorとNR-Power Labの実証実験は、分散型エネルギーリソースを活用した需給調整市場参入の可能性を示す重要な取り組みと言えます。今後も、両社の取り組みが注目されます。


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