エイジレスへの出資決定　シニア人材サービスの成長を支える

近年、少子高齢化が進む日本において、シニア世代の活用が急務となっています。その中で、Skyland Venturesが株式会社エイジレスに対してシリーズAラウンドで出資したことが発表されました。エイジレスは、50代、60代以上のミドルシニアを対象にした人材紹介サービスを提供しており、これまでに数多くの成功事例を持つ企業です。

株式会社エイジレスは、東京都品川区に本社を構え、シニア層が持つ豊富な経験やスキルを最大限に活かす仕組みづくりに力を入れています。設立者である小出孝雄氏は、27歳で上場企業の取締役に就任し、多様なキャリアを持ちながら「年齢による偏見を取り除く」という理念のもと、エイジレスを立ち上げました。彼は少子高齢化が進む日本において、シニア人材が持つ価値を再評価する必要があると考えています。

エイジレスのビジネスモデルは、シニアのSE（システムエンジニア）、PM（プロジェクトマネージャー）、ITコンサルタントといった専門職に特化し、企業と求職者をつなぐことです。特に、2021年の創業以降、年間２００％を超える売上成長を記録しており、今後もさらなる成長が見込まれています。この投資によって、エイジレスはより多くのミドルシニア人材に焦点を当て、社会貢献とビジネスの両立を追求していくとしています。

今回の資金調達は、総額5.6億円で、これまでの累計調達額は6.7億円となりました。出資者には、DBJキャピタルや他の投資家が名を連ねており、これからのエイジレスの戦略に期待が寄せられています。エイジレスは特に、エンジニアやデザイナーなどの採用を強化しており、COOやCFOなどの経営幹部ポジションも充実させていく方針を示しています。

小出代表は、「Skyland Venturesと共に事業の成長を支援してもらえることは大変心強いです。私たちのビジョンである『エイジレスな社会』を実現するために、今後も多くの事業を展開していきます。」とコメントしています。一方、Skyland Venturesの木下CEOも、エイジレスの成長を期待し、シニア人材の重要性を再認識する必要性を述べています。

また、Skyland Venturesは日本国内外のスタートアップへの投資も行っており、特にWeb3や生成AIなどの新たなビジネス領域に注力しています。これにより、エイジレスもさらに多くのシニア人材と企業を結びつけることが期待されています。

エイジレスの今後の活躍が注目され、シニア世代の雇用の在り方に変革をもたらす可能性を秘めています。2030年を見据えたこの取り組みは、若年層とシニア層の相互作用を促進させ、より多様な社会を形成する一助となるでしょう。