第一稀元素化学工業のDX化を支える成功事例
ビジネスエンジニアリング株式会社(B-EN-G)が公開した、第一稀元素化学工業株式会社によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の成功事例について探ります。
このプロジェクトは、同社の世界的なプレゼンスを確立するための重要なステップとして位置付けられています。
プロジェクトの概要
この取り組みは、第一稀元素化学工業がグローバルな経営基盤の可視化と、サプライチェーンマネジメント(SCM)の高度化を目的として行われました。
2019年から始まったこのプロジェクトは、各拠点の業務プロセスを統一化し、使用するシステムを標準化することを目指しています。
グローバル5拠点への導入
プロジェクトは2段階に分かれて実施され、第1フェーズではパブリック版のSAP S/4HANAを海外販社の3拠点(中国、米国、タイ)に導入しました。
この成功によって、B-EN-Gは『SAP AWARD OF EXCELLENCE 2020』の優秀賞も受賞しました。
続いて第二フェーズでは、日本本社およびベトナムの製造拠点にプライベート版の導入が進められ、2025年4月には全プロジェクトが完了予定です。これにより、グローバルな経営基盤が整備されることになります。
課題と解決策
プロジェクト開始前、第一稀元素化学工業は以下のような課題に直面していました。
- - 各拠点が独自のシステムを運用していたため、本社でのリアルタイムな経営状況の把握が困難でした。
- - 現行の基幹システムが実績データの収集に限定され、計画との連携が取れていない状態でした。
- - 自動車業界のEV化など、市場の変革に対応するためにはDX基盤の整備が急務でした。
これらの課題に対する対応策として、全拠点の業務プロセスの統一、SCMの高度化、システム構成の簡素化が進められました。例えば、各業務のコード体系を統一し、モノとカネの流れを可視化することで、企業全体の経営判断の迅速化につながりました。
プロジェクトの成果
本プロジェクトにより、第一稀元素化学工業は大きな成果を上げました。
- - 経営状況のリアルタイム把握を実現し、データドリブン経営が可能になりました。
- - SCMが高度化し、販売計画と生産計画の連携が強化されました。
- - システム構成のシンプル化により、データ分析が高度化され、業務効率化が進みました。
パートナーとの連携
B-EN-Gは、「共に挑戦してくれるパートナー企業」との密な連携を強調しました。
双方の協力によって、計画通りの導入と安定稼働を達成することができたと言います。
お客様の声
第一稀元素化学工業の代表は、B-EN-Gとのプロジェクトに関して、非常にスムーズに進められたとし、チャレンジ精神を持つパートナーと共に新しい未来を築くことができると述べました。
ERP導入は、その進め方が成功の鍵であるとも感じたと話しています。
ビジネスエンジニアリング株式会社の取り組み
B-EN-Gは1991年に日本初のSAPパートナーとなり、製造業を中心に300社近くの導入を行ってきました。
IT企画からシステムの構築、運用に至るまで広範な支援サービスを提供し、顧客のデジタル変革を支えています。
この成功事例から得られる教訓は、企業のDX化にはパートナーシップが重要であること、そして一貫した戦略が必要不可欠であるということです。
第一稀元素化学工業のように、DXに挑む企業の背景にはしっかりとしたサポート体制が存在することがわかります。