危険区域のリスク評価
2023-07-04 10:30:01
危険区域のリスク評価と防爆範囲の三次元表示サービスの革新
危険区域のリスク評価と三次元表示サービスの真価
危険区域の精緻なリスク評価が近年注目を集めています。これは、2019年4月に経済産業省が発表した「プラント内における危険区域の精緻な設定方法に関するガイドライン」(通称、防爆ガイドライン)に基づいています。このガイドラインは、従来一律だった防爆範囲の設定を合理的に行うための基準を提供し、危険物施設での作業効率を向上させることを目的としています。
従来、危険物の取扱量や運転条件に関わらず、防爆範囲は広く設定されていました。しかし、この新しいリスク評価により、実際の状況に応じた合理的な防爆範囲を適用できるようになり、特にスマートデバイス(スマホやタブレット)を持ち込める可能性が広がりました。実際の業務において、現場作業が効率化され、省力化が実現しています。
新たなニーズの広がり
このような中で、危険物施設でのリスク評価は石油精製や石油化学のみならず、一般化学、ガス、半導体、塗装、洗浄、研究所、空港関係など、様々な分野で広く利用されるようになりました。小規模な危険物取扱所でも、非防爆範囲の確保が求められているケースが増えており、これまで以上に多様なニーズへの対応が求められています。
また、防爆ガイドラインでは、防爆範囲と危険距離を算出する際に、放出源ごとに設定が必要です。これにより、特に大規模な施設では、放出源の数が数百を超えることも現実です。防爆範囲を可視化することで、安全性を高めると同時に、実際の運用でも大きなメリットを提供できます。
三次元表示サービスの導入
このようなニーズに応える形で、当社は防爆範囲を三次元で表示するサービスを開発しました。従来の二次元表示から一歩進み、視覚的に理解しやすい形式にすることで、現場の状況をより的確に把握できるようになっています。このサービスにより、各放出源の防爆範囲を把握しやすく、全体的なリスク管理が向上します。
実際に防爆範囲を三次元で見ることで、運用実態に合わせた防爆範囲の最適化が図れるほか、ドローンの飛行計画においても非常に有効です。ドローンは防爆範囲に誤って侵入しないよう、事前に飛行ルートを設定する必要があります。この三次元表示があれば、空間的な情報を正確に把握し、ドローンの運用安全性を高めることができます。
さらなる応用と可能性
また、三次元防爆範囲のデータは、今後さまざまな分野に応用されることが期待されています。例えば、ドローンに位置情報を搭載し、ジャンプ機能のように防爆範囲を回避しながら自動で飛行することが可能になるかもしれません。さらに、スマートデバイスを使用する際に、防爆範囲に入りそうになった際にアラートを出す機能を搭載することも検討されています。
当社は、これからも新たなニーズを追求し、ソリューションの開発を続けていきます。危険物施設におけるDX化がさらに進むことを目指し、安全な作業環境の提供に力を注ぎます。
会社情報
- 会社名
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株式会社FPEC
- 住所
- 神奈川県横浜市中区山下町195ラ・トゥール・クォー・ファン 7F
- 電話番号
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045-222-8870