AI型教材「キュビナ」に新たな機能が追加
株式会社COMPASSが提供する学習eポータル「キュビナ」に、新機能「学習カルテ」が登場しました。この機能は学生一人ひとりの学習状況を視覚的に把握できるもので、教師の「見取り」作業を効率化することを目的としています。
学習カルテとは何か?
「学習カルテ」は、キュビナの先生用管理画面「キュビナ マネージャー」に搭載されており、個々の生徒の学習データを集約し、グラフで表示します。具体的には、教科ごとの正答率や解答数の履歴、そして問題解き直しの数や習熟度分布まで示され、これにより、教師は生徒一人ひとりの理解度や学習姿勢を直感的に確認することが可能です。
この機能は、教師の業務効率化の一環として開発されており、日々の授業や保護者との面談時にも利用されるように設計されています。
教育現場での「余白」の重要性
現在、次期学習指導要領の策定が議論されている中で、「余白の創出を通じた教育の質の向上」が重要なテーマとされています。この「余白」は、教育課程の柔軟性を高め、教師が創造的な教育を行うための時間を確保するためのキーワードです。COMPASSは、このような背景を受けて、キュビナを通じて教師の業務を効率化し、「より質の高い教育」の実現を目指しています。
機能の詳細と利用方法
「学習カルテ」では、以下の4つのデータが一画面で確認できます。
1.
教科ごとの正答率
2.
解き直し数
3.
総解答数(変更可能な期間)
4.
習熟度分布
これらのデータは、グラフ形式で視覚化されており、直感的に理解しやすいです。特に、各データの表示期間を切り替えられる機能は、教師が生徒の取り組みの変化を一目で確認できるため、個別の指導に役立ちます。
家庭との情報連携への活用
「学習カルテ」は、教育現場だけでなく、保護者面談時の資料としても利用されます。この機能の特徴は、直感的に理解できるグラフ表示です。教師が保護者に向けて生徒の学習状況を説明する際、定量的なデータを基にわかりやすく示せることが大きなメリットです。家庭との情報連携が強化されることで、生徒の学びをさらに深めることが期待されています。
今後の展望
COMPASSは、これからも「キュビナ」を通じて教育現場のニーズに応え、AI技術を駆使したアップデートを続けながら、すべての生徒が「個別最適な学び」を経験できるよう取り組んでいく方針です。既に170以上の自治体や2300校以上で利用されており、100万人以上の生徒がこの革新的な教材で学んでいます。
「キュビナ」は、教育の質を向上させるための新たなステップとして、教師と生徒、保護者が共に育む教育環境の強化を目指しています。これからの日本の教育における重要なツールとして、さらに進化し続けることが期待されています。