新しい公共を考える一冊
2024年の10月7日、グラビス株式会社の代表取締役である古見彰里氏の新著『公共の未来-2040年に向けた自治体経営の論点-』が日経BPから刊行される。 これは、未来の社会問題にどう立ち向かうかをテーマにした書籍であり、公的サービスの改善から行政の進化に至るまで、多角的に考察されている。
本書の狙い
本書は、2040年を見据えた内容が中心です。具体的な事例を通じて、どのように公共サービスを提供し、必要な改革を進めていくべきかが解説されています。特に公共分野で働く職員にとっては、自身の役割を再考するきっかけとなることを意図している。
各章の内容
本書は序章と5つの章から構成されており、情報が体系的に整理されている。
- - 序章: 現在の行政が直面している問題や変化の流れを概観する。
- - 第1章: 2040年に向けた社会変化の予測を行い、新たなニーズを考察する。
- - 第2章: 行政と市民との関係性の進化を論じ、今後の対話の重要性を強調。
- - 第3章: 組織や業務の改革に関する提案。民間企業の成功事例も参照しながら、実効性ある施策を提案。
- - 第4章: 人材の育成と役割の再定義に関する内容。関係者が持つべきマインドを探る。
- - 第5章: 地域に密着した動きと、それに伴うリーダーシップの重要性を提唱。
著者プロフィール
古見彰里氏は1977年に生まれ、公共機関や民間企業の業務改革に10年以上の経験を持つ。2001年にはPwCコンサルティングで活動を開始し、2010年にはグラビス・アーキテクツを設立。現在は、公共そして社会問題解決へ向けたコンサルティングを行う。
グラビス・グループのビジョン
グラビス株式会社は、公共領域に特化したITコンサルティングを行い、「自律した個が織りなす公共を創る」をパーパスに掲げる。複雑化する社会問題に対して実効性のある解決策を提案し、その実行にも関与する姿勢を持っている。
本書の発行が、公共の未来を見つめ、より良い社会を構築するための第一歩となることを期待したい。今後の展開が楽しみだ。