ファームシップ、豊橋技科大と共同研究で植物工場の省エネルギー化を加速
株式会社ファームシップは、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」において、豊橋技術科学大学と共同研究を開始しました。
このプロジェクトは、AIとIoTを活用した次世代型植物工場の省エネルギー化技術開発を目的としています。既に、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構および株式会社RYODENとの共同研究で、従来技術と比較して36%以上の省エネルギー化を実現する技術開発を進めており、2年目には照明や空調制御、栽培技術において大きな成果を上げています。
今回の豊橋技科大との連携により、これらの技術を統合したシステム開発を行い、さらなる省エネルギー化を目指します。豊橋技科大機械工学系高山弘太郎教授の研究室が持つ、植物の光合成および蒸散の精密計測によるリアルタイム解析技術が、栽培条件の最適化に大きく貢献すると期待されています。高山教授の植物生理学とリアルタイム解析技術に関する専門知識は、省エネルギー化技術の進化に不可欠な要素です。
ファームシップは、豊橋技科大、農研機構、RYODENとの連携を通して、次世代型植物工場の技術革新を推進し、IoT技術によるリアルタイム環境モニタリング、AIを活用したエネルギー最適化制御技術の研究開発を強化していきます。持続可能な農業システムの構築に貢献するため、省エネルギー化目標達成に向けた取り組みを加速させていくとしています。
具体的な取り組み
AIとIoTを活用した環境モニタリングシステムの開発
AIによる植物工場の制御最適化
高山教授のリアルタイム解析技術を用いた栽培条件の最適化
省エネルギー技術の統合とシステム化
期待される効果
植物工場の省エネルギー化によるCO2排出量削減
食料生産における環境負荷の軽減
持続可能な農業システムの構築
植物工場の経済性の向上
今後の展望
ファームシップは、今回の共同研究を通じて得られた成果を基に、実用化に向けた開発をさらに進めていきます。将来的には、省エネルギー技術を様々な植物工場に導入し、持続可能な農業社会の実現に貢献することを目指しています。また、本研究開発の成果は、国内外の植物工場業界に大きな影響を与える可能性があります。
このプロジェクトは、日本の農業技術の進化、そして地球環境保全に大きく貢献する可能性を秘めています。今後の研究開発の進捗に注目が集まります。