島本理生の初オーディオファースト作品『ノスタルジア』が登場
9月30日より、オーディオブックの大手サービスAudibleにて島本理生氏の新作『ノスタルジア』が能登麻美子さんの朗読で配信開始されました。この作品は、オーディオファースト作品として開発されたもので、音声で先行配信された後に書籍化される予定です。この試みは、著者と出版社、そしてAudibleが協力しておこなう、新たなメディア形式の一環です。
『ノスタルジア』の内容
この新作の物語は、心に深い喪失を抱える小説家・紗文と、実母が殺人事件の加害者として起訴された過去を持つ青年・創との出会いから始まります。紗文は、東京で居場所を失った創を一時的に受け入れることになりますが、彼との共同生活の中で、現実には説明のつかない不可解な現象が次々と起こるようになっていきます。
物語は、二人の複雑な感情の交錯と、過去の影を引きずる彼らの関係が描かれており、互いに触れ合うことで深まる心の動きを掘り下げていきます。少しずつ明らかになるためらいと恋の感情は、聴く人に強烈な痕跡を残します。
能登麻美子さんの朗読
朗読を担当する能登麻美子さんは、多彩な才を持つ声優、ナレーター、歌手として知られています。彼女の声は感情を芸術的に表現し、作品の情緒を見事に引き立てています。能登さんは、豊かな声の温度や息遣いで、読者を物語の世界に引き込むとともに、登場人物の感情に寄り添っていきます。
彼女は収録を通じて、登場人物に命が宿ったかのような感覚を持つと語り、作品にすっかり没頭した様子が伺えます。このように、彼女の丁寧な朗読は聴く人の心に深く響き渡るのです。
出版の背景
島本理生さんは、2015年に『Red』で島清恋愛文学賞、そして2018年には『ファーストラヴ』で直木賞を受賞するなど、恋愛小説界の巨匠としての地位を確立しています。この『ノスタルジア』は、彼女がコロナ禍で執筆に取り組んだ中で最も重要な作品と位置づけられています。
島本さん自身は、この作品について「生と死の物語」と表現しており、その内容は非常に深いテーマを扱っています。彼女の筆から生み出されたこの作品を多くの人に聴いてほしいと願っております。
最後に
Audibleで配信中の『ノスタルジア』は、音声でしか体験できないしなやかな物語の体験を提供しています。心の深層についての細やかな描写や、登場人物たちの揺れ動く情感を感じることができる、特別なオーディオブックです。これを機に、多くの皆さんにもぜひ、Audibleでの『ノスタルジア』を楽しんでいただければと思います。
【作品情報】
- - 作品名: ノスタルジア
- - 著者: 島本理生
- - ナレーター: 能登麻美子
- - 配信日: 2023年9月30日
- - 作品リンク
この機会に、オーディオブックで新たな読書体験に触れてみてはいかがでしょうか。