オンラインで学ぶ!SDGsに取り組むこどもスマイリング・プロジェクトの新たな挑戦
こどもスマイリング・プロジェクトは、子どもたちに向けたSDGs(持続可能な開発目標)への理解を深めるためのオンラインサマースクールを開催しました。このプログラムでは、普段あまり意識されない食べ物、特に魚についての学びを通じて、環境問題への関心を高めることを目的としています。
魚が食卓に届くまでの過程を探る
参加者は、漁業から卸売市場、最終的には寿司店に至る過程を通じて、それぞれの仕事の重要性を学びました。大阪府漁業協同組合連合会の亀井ティーチャーからは、大阪湾の漁業とその環境問題について説明がありました。特に、海のゴミ問題がどのように魚の生態系に影響を及ぼすかに触れ、魚を育てる取り組みや持続可能な漁法について学ぶことができました。
続いて、株式会社仙台水産の廣澤ティーチャーが、魚が市場に届く過程や卸売業の役割について紹介しました。クイズを交えながら、鮮度管理の重要性やマグロ解体の様子も披露され、子どもたちは楽しみながら学びました。
食品ロスに向き合う
さらに、くら寿司の黒見ティーチャーが、回転寿司における食品ロス削減の取り組みについて説明しました。1500~1600トンの魚を扱う同社では、余すことなく新鮮な魚を提供するための工夫を教えてもらいました。
このように、実際の業務を知ることで、子どもたちは食べ物を大切にする心を育てていきます。
働く人々の声を聞く
立命館大学の学生団体ボーノのメンバーたちからは、家庭で余りがちなドレッシングを簡単に作るレシピを学びました。料理を通じた食品ロス削減の視点は、日常生活に役立つ知識となります。
また、京都大学のエコ~るど京大メンバーが海洋問題について講義し、プラスチック問題や汚染について詳しく解説しました。これにより、子どもたちが自分たちの関心を持つことが重要であるというメッセージが強調されました。
子どもたちのアクション宣言
プログラムの最後には、子どもたちが自らのアクションを発表。魚を無駄にせず食べること、家庭や友人にSDGsの意義を伝えること、さらに自分たちができることを考える姿勢が見られました。一人ひとりの意識が、未来の持続可能な社会に繋がるのです。
おわりに
こどもスマイリング・プロジェクトでは、今後も食や職を通じて子どもたちが自発的にSDGsに取り組む力を育む職業体験型食育プログラムを続けていきます。子どもたちが未来を担うための貴重な経験を通じて、持続可能な社会の実現に向けた取り組みが広がることを期待しています。
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