佐久市のデジタル人材育成プログラムが新たな可能性を拓く
長野県佐久市に拠点を置く合同会社FRONTIER TRADEは、2025年4月から5月にかけて、同市が主催するデジタル人材育成事業「Cosmosta+」の令和6年度IT基礎スキルコースおよびWEBデザインコースを修了した4名と業務委託契約を締結しました。この取り組みは、地域のデジタル人材を育成し、就労を支援することを目的としています。
Cosmosta+プロジェクトの概要
「Cosmosta+」は、デジタルスキルの需要が高まる中で、地域住民が気軽にITスキルを学び、働くチャンスを得ることを目指したプログラムです。令和5年度から始まった同プロジェクトでは、IT経験の有無や経済状況に関わらず、参加者が自分に合った働き方を模索できるよう、充実した支援を提供しています。特に、子育てや介護が理由で職を失った方、非正規雇用からの脱却を望む方々にとっては、新しいキャリアの道を開く貴重な機会となっています。
令和6年度には「IT基礎スキルコース」「SAPコース」「WEBデザインコース」の3つのコースが設けられ、多くの受講生が家事や育児の合間を利用して、約半年間のカリキュラムに挑戦しスキルを身につけました。
契約の背景と地域への影響
FRONTIER TRADEは、グローバルなECカートシステムShopifyを活用し、ECサイトの構築や運営の支援を行っています。2020年に事業を開始し、すでに70社以上のEC店舗の立ち上げや運営サポートを手掛けてきました。このたびの契約は、Cosmosta+の修了生が学んだスキルを実務で活かす機会を提供し、地域におけるデジタルスキルの向上を促進することを目的としています。
「デジタル人材を育成し、地域のデジタル化を進めることは非常に重要です。前向きな業務拡大と成長が見込まれます」とのコメントも寄せられています。さらに、FRONTIER TRADEは修了生の多様な社会人経験や子育て経験を活かし、リモートワークと対面での業務連携を通じて、質の高いサービスの提供を目指しています。
修了生の声
契約を締結した修了生2名からも感想が寄せられています。
IT基礎スキルコース修了生の声
- - 受講理由: 「子育てで仕事から離れ、PC操作に10年以上のブランクがありました。基礎から学び、自信を取り戻したいと思い、受講を決めました。」
- - 受講後の変化: 「自分にもまだできることがあるという自信を持ち、ポジティブな思考になりました。」
- - 今後の予定: 「ダブルワークをしながら子育てと家庭を両立し、努力し続けたい。」
WEBデザインコース修了生の声
- - 受講理由: 「コロナ禍を経て在宅勤務の重要性を実感し、もっと柔軟に働けるスキルを身につけたかった。」
- - 受講後の変化: 「基本的なツールの使い方を習得し、課題解決能力の向上を実感しました。」
- - 今後の予定: 「FRONTIER TRADEの業務に取り組みつつ、自己学習を続け、スキルをさらに磨いていく予定です。」
まとめ
FRONTIER TRADEは、今後も「Cosmosta+」など地域の人材育成に取り組み、佐久市の発展に寄与することで、地域のデジタル化を推進していく方針です。地域に根ざした取り組みを通じて、新しい働き方やキャリア形成の支援を行い、佐久市の未来を明るく照らす存在となることを目指しています。