メタリアルがコンプライアンス支援AIを提供開始
概要
株式会社メタリアルは、金融業界特化のAIエージェント「Metareal コンプライアンス」(以下、Metareal CP)の提供を2023年6月2日に開始しました。このAIツールは、金融機関のコンプライアンス部門や規制対応課に向けて設計されており、業界の複雑な規制や法令に迅速に対応することができるよう、詳細な分析レポートを自動で作成します。
Metareal CPの特徴
Metareal CPは、ユーザーが入力した社内規定や過去の遵守文書、さらにインターネット上の最新法令や国際基準情報を組み合わせ、AIが効率的に規制遵守状況を評価します。これにより、現状の遵守分析からリスクポイントの抽出、改善策の提示までを、数分のうちにPDFやWord形式で出力します。特に、金融業界では頻繁に規制が変更されるため、迅速な対応が求められる中で、事務負担を大幅に軽減することが期待されています。
開発背景
今日の金融業界は、規制の複雑化や改正の頻発、国際基準の多様化により、コンプライアンス担当者の負担が増加しています。特に異なる国や地域における規制の違いや、新たな分野での対応が求められ、単なる法令チェックを超えた重要課題となっています。また、膨大な規制文書の内容把握や改正点の追跡には、かなりの時間を要し、これが現場の大きな悩みとなっています。
使用シーン
Metareal CPは、金融機関のコンプライアンス部門のみならず、内部監査部門やリスク管理部、法務部門においても活用が見込まれています。特にグローバル展開している金融グループや、新興のFinTech企業に対しても、規制対応の効率化を図れるツールとして期待されています。これにより、企業は信頼性の向上とともに、業務の標準化を達成できるでしょう。
生成AIシリーズ展開
株式会社メタリアルは、これまでに金融業界に対して成功を収めてきた実績を基に、今後も業種特化の生成AIシリーズを展開する計画です。第一弾の「Metareal DD」に続き、さまざまな業界における課題解決を目指し、各業種に特化したAIツールの導入を進めています。その中で、担当者が実際に使用できるAIシステムの開発に特化し、導入後の効果を最大限に引き出す支援を行っています。
企業紹介
メタリアル・グループは「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」という企業ミッションを掲げ、国内において翻訳市場でシェア1位を誇る企業です。法務、医薬、金融、ITなど、多様な業種に対応したカスタマイズAI開発サービスを展開しています。
この新しいAIツールは、金融業界におけるコンプライアンスの運用を根本的に変える可能性を秘めています。AIの進化によって、企業はより生産的で効率的な業務運営ができるようになるでしょう。AIの導入をお考えの企業は、ぜひこの機会に「Metareal CP」のご利用を検討してみてはいかがでしょうか。