データケミカルが新機能を搭載したAI材料開発クラウドをアップデート

データケミカルが新たな機能を追加

データケミカル株式会社は、AIと機械学習を活用した材料開発のクラウドサービス「Datachemical LAB」を2025年5月に大幅にアップデートすることを決定しました。このアップデートには、自動でレポートを生成する機能と、大規模データ解析に対応したデスクトップアプリが含まれており、今後のデータ活用にさらに磨きをかけることが期待されます。

AIによる革新

材料開発の現場では、多数の実験条件を検討する必要がありますが、これまでの方法では技術者の経験や知識に過度に依存していました。データケミカルが開発した「Datachemical LAB」は、これに革命をもたらし、AIと機械学習を用いて最適な実験条件を予測することが可能です。2022年に提供を開始以来、約60社に導入され、その実績が評価されています。

新機能の詳細

今回のアップデートでは、特に情報共有を支援するレポート機能と、より大きなデータセットの解析が可能なデスクトップアプリが実装されました。レポート機能は、解析条件や注目すべき結果を自動的に整理し、報告書を迅速に作成することができます。また、デスクトップアプリでは、クラウド上では処理しきれなかった数百万件のデータを扱うことができるため、解析の幅が一気に広がります。

レポート機能の特徴

新たに搭載されたレポート機能は、必要な情報を見やすく整理し、自動的に構成することができるため、開発者や技術者間でのコミュニケーションを円滑にします。特に、解析の目的に応じて出力されるレポートは、次の実験条件探索やモデル検討に役立つ情報を提供してくれます。この機能により、従来の報告作業が大幅に効率化され、より迅速な意思決定が可能となります。