沖縄の歴史を未来へ繋ぐ書籍がクラウドファンディングに登場!
沖縄県那覇市に本社を置く
株式会社 RCDが、3500年にわたる天久地域の歴史をまとめた書籍を11月30日にクラウドファンディングで資金調達し、出版すると発表しました。このプロジェクトの主旨は、過去の歴史と民俗を後世に伝えること、そして沖縄が抱える基地問題を考えるきっかけを提供することです。この書籍は200部が出版される予定で、非売品ですが、大学や公共機関などへ寄贈される計画です。
1. 地域の歴史の重要性
天久は比較的小さな村ですが、その歴史は周囲の環境や地域の人々の生活に強く影響されて発展してきました。大きな歴史的流れの中では見落とされがちなこの小さな地域の歴史が、実際にはどれほどの価値を持つのか、今回の出版でその一端が明らかにされることが期待されます。
「村の先輩」からの口伝や実体験に基づいたエピソードが豊富に盛り込まれたこの書籍は、地域史の新たな実践方法を模索する手助けになるでしょう。地域に根付く歴史を伝えることは、単に過去を語るだけでなく、現代の文脈においても大きな意義を持っています。
2. 米軍接収跡地の現在と過去
天久という地名を知っていますか? 人々は終戦後、米軍に接収され、将校の住宅地として利用されていました。この本には、当時の子供たちのエピソードが数多く記述されています。例えば、米軍将校の子供と喧嘩をしたり、米軍の車に乗せてもらったりたするような日常的な事件が当時の生活を浮き彫りにします。
1987年に米軍から返還された後、那覇市はこの地域の都市整備を進め、今では新都心として栄えています。しかし、地域には現在も普天間基地問題が影を落としています。このような背景を持つ天久の歴史を振り返ることで、基地に対する様々な視点を考える契機になるのではないでしょうか。
3. クラウドファンディングへの挑戦
この書籍の出版を支えるため、RCDはクラウドファンディングを利用することを決定。目標は100万円で、募集期間は11月30日から2024年1月9日までの40日間となります。資金調達が成功すれば、これまで見えなかった地域の歴史や文化が一冊の書物として形にされ、多くの人に参照されることになります。
RCDは、このプロジェクトを通じて、沖縄の歴史と文化を発信し続け、地域の発展にも寄与していきたいと考えています。今後の活動にもご注目ください。沖縄の未来をともに考え、支援していただけることを心から願っています。
参考リンク
沖縄の歴史に触れ、過去を振り返りながら未来を見据えるこの書籍出版プロジェクトに、ぜひあなたもご関心を寄せてください。