くまもとSDGsミライパークでの新たな挑戦
熊本県・阿蘇くまもと空港のそばに位置する教育テーマパーク『くまもとSDGsミライパーク』は、新しい試みに取り組んでいます。それは、東海大学の『ToCoチャレ(Tokai Co-creation Challenge)』が支援するSDGsに基づいて進められる「紡ぎで紡ぐ羊プロジェクト」です。このプロジェクトは、廃棄される羊毛を利用し、地域貢献を目指すもので、学生と企業がつながる新しい企画として注目を集めています。
プロジェクトの内容
このプロジェクトでは、廃棄される羊毛を加工して、ハンドメイドのマスコットやコースターが制作され、SDGsショップ内で販売されます。この企画の一環として、学生たちは売上金を慈善団体への寄付を希望しており、ミライパークでは『公益財団法人 肥後の水とみどりの愛護基金』への寄付を実現しました。12月16日には、目録贈呈式が行われ、プロジェクトメンバーや事務局長が参加し、新企画のスタートを祝いました。
『紡ぎで紡ぐプロジェクト』とは
このプロジェクトの起源は、東海大学の『ToCoチャレ』が関与する阿蘇くまもと臨空キャンパス内にあります。活動は2024年から始まり、地域の羊飼いが毛刈りで得る廃棄羊毛を生かしたものです。学生たちは、洗浄・カーディングした羊毛を使い、様々な製品を展開。その染色には、学内の食堂から得られる廃棄物(玉ねぎの皮など)を利用し、環境にも配慮した色合いを実現しています。販売された製品の収益は、定期的に慈善団体へ寄付され、社会貢献にもつながっています。
ミライパークの未来に向けたビジョン
『くまもとSDGsミライパーク』の事業主である株式会社肥後銀行と東海大学は、2024年に包括連携協定を締結。この協定により、企業と学生をつなぐ販売支援と寄付の橋渡しが行われます。ミライパークは今後、教育プログラムや一般開放の事業を通じて、日本初の企業連携型SDGs教育施設としての役割を進めていきます。
具体的には、作品の展示や物販、研究発表、セミナーなどを行うスペースを提供し、地域の学生たちにSDGsの重要性を伝えていきます。また、企業や自治体との連携を通じて、学生団体への支援を強化し、持続可能な未来のための活動を拡大していく方針です。
くまもとSDGsミライパークについて
『くまもとSDGsミライパーク』は、国内外の児童や生徒を対象にした『教育テーマパーク』であり、SDGsの「実行」や「キャリア」に基づいて探究学習を行っています。施設内には300名収容可能なワークショップエリアや企業展示エリアがあり、来場者はワークショップに参加したり、企業の取り組みについて学んだりすることができます。また、地元の防災学習や地下水保全に関するプログラムも提供しており、地域の特色を生かした教育が行われています。
今後も、くまもとSDGsミライパークは、学生と地域間の架け橋となることで、持続可能な開発目標に向けた取り組みを一層進めていくことでしょう。教育と地域貢献の新たな形を追求するこのプロジェクトに、ぜひ注目してください。