木材業界初のクラウド型業務パッケージ「treeflow」
木材業界の未来を見据えた画期的なシステム「treeflow」は、業務の効率化を図るための強力な武器となるでしょう。このシステムは、フルタニランバーとアイパブリッシングの共同開発によって誕生し、全国的に展開されます。今、木材業界では、ウッドショックによる高騰や人材不足、さらには国産木材の供給体制の課題が顕在化しています。これらの問題を克服するためには、業務の効率化が必要不可欠です。
1. 「treeflow」の背景と目的
近年、木材価格の高騰により、業界の厳しさが増しています。さらに、高齢化が進むことで人材不足も深刻化しています。このような現状を打破するため、フルタニランバーでは1990年代から長年の経験をもとに、自社専用の業務管理システムを運用してきました。2018年にはそのシステムをアイパブリッシングが改良し、2019年には本格稼働を開始。その後、木材業界特有のニーズに応えるため、4つのシステムを一つにまとめた「treeflow」を提供しています。
「treeflow」の主な目的は、次の4つです。
- - 自社の業務管理をさらに効率化すること。
- - 社内在庫の可視化と材料の有効活用。
- - 利用者の拡大を通じて、川上から川下までのサプライチェーンの安定化。
- - 木材利用を促進し、持続可能な社会の実現を目指す。
特に、DX化に不安を感じる企業に対しても、導入からサポート、目的の実現に向けたコンサルティングを行うことで、スムーズな移行を手助けします。
2. システムの特長
「treeflow」には、以下の3つの大きな特長があります。
2.1 木材業界に特化した設計
創業118年を誇るフルタニランバーが全面的に企画し、アイパブリッシングがICTを駆使して開発した結果、業界特有の業務や習慣に則った使いやすいシステムが実現しました。
2.2 簡単な導入と自由な組み合わせ
このシステムは、販売管理、在庫管理、物流管理、オンラインショップアプリを統括しており、企業の規模や目的に応じて、単独での導入や組み合わせが可能です。
2.3 柔軟なカスタマイズ
企業ごとの業務に合わせ、細かなカスタマイズにも対応できるため、新しいシステムの導入にかかる時間やコストも最小限に抑えることができます。
3. 各システムの詳細
「treeflow」は、次の4つのシステムで構成されています。
- - 販売管理:業界特有の仕入や在庫、売上情報を効率的に管理します。
- - 在庫管理:電子タグを利用して迅速な在庫確認や棚卸が可能となります。
- - 物流管理:配送状況を可視化し、配達員と顧客がリアルタイムで状況を把握できます。
- - オンラインショップアプリ:BtoB向けのECサイトで、注文情報は自動的に関係者に送信されます。
4. 今後の展望
クラウド型の業務パッケージ「treeflow」は、業界初の試みとして、木材業界に新たな風を吹き込むことが期待されています。木材業務のデジタル化を進め、企業の競争力を高め、持続可能な社会の形成へとつなげていくべく、さらなる発展に寄与することでしょう。木材業界におけるDXの進展を見逃すことはできません。今後の展開が楽しみです。