NPO二枚目の名刺が15周年を迎え、未来に向けた新たな取り組みを発表
特定非営利活動法人二枚目の名刺は、2024年に設立15周年を迎えるにあたり、今後の活動の方向性を示した報告書を公表しました。この報告書は、外部委員を交えた「二枚目の名刺のこれからを考える検討会」において作成され、2024年4月から8月の間に開催されたものです。
未来への3つの提言
報告書では2024年からの活動において、特に以下の3つの提言を通じて,持続可能な社会の実現を目指します。
1.
社会の担い手の確保
日本の人口減少が進む中、ミドル・シニア層の活躍の場を広げ、持続可能な社会の実現に寄与することが期待されています。具体的には定年前からの社会活動の機会を提供し、企業との連携を深めるプログラムを推進していく考えです。また、改正高齢者雇用安定法を活用した企業からNPOへの出向モデルを提案しています。
2.
学びの充実
NPO二枚目の名刺が提供するプロジェクト型ボランティア、通称「NPOサポートプロジェクト」の効果をさらに高めるために、成長を支援するプログラムを導入します。特に、キャリア教育に力を入れ、若年層のキャリア自律を支援する取り組みを強化します。「越境プログラム」を一般公開し、より多くの人が参加できるよう、他の中間支援組織へのノウハウ展開も行います。
3.
ソーシャル業界の発展への貢献
ソーシャル業界の活性化を図るため、短期プロジェクトの強化や学生の受け入れを進め、幅広い人が参画できる道を作ります。また、多様な関わり方ができる人材を受け入れられる体制を整え、NPOの活動強化を目指します。
今後の展望
検討会では、社会環境の変化やNPO二枚目の名刺の課題についても議論が行われました。今後はさらに「2枚目の名刺」が当たり前の選択肢になるよう、啓発活動とプログラムの開発に取り組んでいきます。また、組織自体の進化も進める計画です。報告書はウェブサイトからダウンロード可能です。
参加者の声
NPOサポートプロジェクトに参加した社会人の94%が、参加後に自分自身の変化や成長を実感したと答え、参加団体の83%が団体活動が変化したと報告しています。これらの成果は、特に社会貢献活動の重要性を深く認識させる結果となっています。
今後もNPO二枚目の名刺の活動に注目し、多様な人材と協力しながら成長していく姿を期待したいです。