東京大学に導入された最先端360度撮影システム
最近、リアルアバター社が東京大学VR教育研究センターに最新の全身360度撮影システムキットを納品しました。この技術は、VR教育の進化を促す可能性を秘めています。システムによって撮影された画像は、フォトグラメトリソフトを用いて処理され、リアルな3Dアバターを生成することができます。
システムの特徴と撮影技術
この360度撮影システムは、80台のRaspberry Pi Camera Module v2を使用し、瞬時に全身を撮影できる仕組みになっています。さらに、より高解像度のデジタル一眼レフカメラへの変更や、カメラ台数の追加が可能なため、利用者のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。
例えば、生成された3Dモデルは、以下のリンクで360度回転させたり、拡大・縮小して確認することができます。
3Dモデルリンク
*こちらの3Dモデルは、Blenderなどの3Dモデリングソフトを使っての修正が行えます。
VR教育プラットフォームやゲーム制作への応用
このシステムは、すでにいくつかのバーチャルイベントプラットフォームやゲーム制作会社、商業施設などに導入された実績があります。また、私立大学への納品も予定されており、業界全体に広がる可能性を予感させます。
リアルアバター社の青山3Dスキャンスタジオでは、東京大学VR教育研究センターの雨宮研究室メンバーのリアルアバター制作も行っています。これにより、教育機関と企業の連携が進むことが予想されます。
フォトグラメトリ技術の研究成果
さらに、リアルアバター社の代表である岩山幸洋氏は、フォトグラメトリを活用した3Dボディスキャン技術の研究を進めており、専門国際会議「3DBODY.TECH Conference」での論文発表も行っています。これにより、同社の技術が国内外で評価される一助となっているのです。
未来のデジタルヒューマンとVR教育
リアルアバター社は、デジタルヒューマンの制作にも力を入れています。この調子で技術が進むことで、VR教育の現場においてよりリアルな体験を提供することが可能になるでしょう。
この新しい360度撮影システムは、教育やエンターテイメントの分野での利用が期待されており、ますます進化するVR環境で新しい可能性を切り開く重要な一歩となるでしょう。今後、リアルアバター社および東京大学の新たな取り組みに注目です。