「グローバル物流人財活躍コンソーシアム」の発足
東京都豊島区に本社を置く株式会社グローバルトラストネットワークス(GTN)は、さまざまな企業と共同で"グローバル物流人財活躍コンソーシアム"を立ち上げました。この新たなコンソーシアムは、物流業界で深刻化している人手不足に対して、国籍や性別を問わず、誰もが活躍できる持続可能な物流の人財基盤の構築を目指しています。
背景と目的
現在、物流業界は労働力不足という構造的な課題に直面しています。この背景には、特にラストワンマイルを担うドライバーの確保が急務となっていることがあります。従来の人財確保や定着の手法だけでは持続可能性には限界があるため、GTNは新たな共通プラットフォームとしてのコンソーシアムを設立しました。このコンソーシアムでは、軽・中・大型トラック運転手や倉庫業務に関わる多様な人財ニーズに対応した"エコシステム型"の取り組みを進めることが計画されています。
取り組みの内容
このコンソーシアムは、"育てる・支える・つなぐ"をキーワードに、以下のような様々な施策を講じています。
1.
外国人ドライバーの育成:
海外の教育機関との連携を強化し、外国人ドライバーの育成を進めます。
2.
共通マニュアル・研修プログラム:
スキルとマインドセットの形成のために、共通の研修教材を使用します。
3.
受け入れ企業への認定制度:
企業への認証や面談を通じて、確実な受け入れ体制を支援します。
4.
行政との連携:
地方自治体や学術機関と意見交換を行い、制度の改善に貢献します。
5.
トータル定着支援モデルの構築:
生活面や文化面での支援も含めた総合的な支援モデルを提供します。
これらの施策によって、全ての人が参加しやすいプラットフォームを実現し、物流業界全体を活性化させることを目指しています。
今後の展望
コンソーシアムは、参画企業の拡大とともに、制度改善に向けた政策提言や、地域・教育機関とのさらなる連携を推進していく計画です。具体的には、
- - 毎月の外国人ドライバー採用セミナーの開催
- - 教育機関との合同フェアやマッチングイベントの実施
- - インドネシアやベトナムへの視察ツアーの企画
- - 採用・研修に関するポータルの共同開発
- - 出入国在留管理庁や国土交通省との制度対話の開催
これらの活動を通じて、日本の物流業務の魅力を高め、持続可能な環境を整備していきます。
参画企業の募集
このコンソーシアムでは、現在物流関連企業の参画を広く募集しています。法人会員として参加するには、初期セミナーの受講と受け入れ体制の整備が求められます。年会費は10万円(税込)。官公庁や学術機関に関しては、アドバイザーとしての参加が可能で、会費は免除されています。
GTNの取り組み
GTNは2006年に設立以来、外国人専門のサービスを提供し、住居、就労、通信、金融といった多岐にわたる分野で日本での暮らしを支えています。社員の70%が外国籍であるため、多文化における様々なニーズを理解しながら、日常生活での困難を解決しているという特長があります。今後も、GTNは日本の社会における外国人の暮らしをより一層支援してまいります。