ソシウム株式会社と南京医科大学の共同研究
2023年4月6日、ソシウム株式会社と南京医科大学の薬学院が共同で行った研究成果が、国際的な学術誌「European Journal of Medicinal Chemistry」に掲載されました。この成果は、うつ病を合併するパーキンソン病(PD)に対する新たな薬剤候補の発見について詳細に報告しています。
共同研究の背景
この研究は、南京医科大学薬学院の陳冬寅教授の指導のもとで実施されました。パーキンソン病は脳の特定の領域が変性し、さまざまな運動症状を引き起こす神経変性疾患です。特に、振戦や動作の緩慢さ、筋強剛、姿勢保持障害といった症状が見られます。さらに、50歳以上の高齢者に多く見られるこの病気は、うつ病を併発することもあります。これに対して、有望な薬剤候補を特定することは、パーキンソン病治療の重要な進展となります。
研究の成果と意義
共同研究の成果は、ソシウム株式会社のドラッグ・リポジショニング・プラットフォームと南京医科大学の化合物合成技術を結びつけることで得られました。これにより、さまざまな疾患に対して新たな薬剤シーズが発見され、開発が加速されることが期待されています。ソシウム株式会社は「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」というビジョンのもと、患者の医療ニーズに応えることを目指しています。
ソシウム株式会社とは
ソシウム株式会社は、東京都中央区に本社を置くベンチャー企業で、ドラッグ・リポジショニング技術を駆使して創薬シーズ、特に希少疾患の治療薬の発見を行っています。同社のホームページには、独自の創薬アプローチに関する詳細が掲載されています。
パーキンソン病の理解
パーキンソン病は、進行性の脳の神経細胞が変性することによって、運動機能に影響を与える病気です。特に中高年層に多く見られ、治療が困難な場合もあります。また、うつ病を併発することもあり、精神的な影響も考慮する必要があります。日本においては、パーキンソン病は難病として指定されています。
お問い合わせ
ソシウム株式会社へのお問い合わせは、以下の情報をご覧ください。
東京都江東区青海2-4-7
産業技術総合研究所臨海副都心センター
バイオ・IT融合研究棟5階、6階、7階
公式サイト
E-mail :
[email protected]
この研究成果は、今後のパーキンソン病治療に大きな影響を与える可能性を秘めており、引き続き注目されることでしょう。