海中調査の新時代を切り開く!
近年の環境問題や海洋資源の調査が求められる中、最新技術を駆使した海中調査が注目されています。その中で、株式会社東陽テクニカがフランスのSeaber社製の小型自律無人潜水機「YUCO SCAN」を用いた海中デモンストレーションが、神奈川県の久里浜、金田湾で7月9日と10日の両日間に実施されました。このデモには大学や研究機関、環境調査会社、防衛関連企業も参加し、その高い性能を体感しました。
YUCO SCANとは?
「YUCO SCAN」は、小型の自律無人潜水機(UUV)で、センサー技術やナビゲーションシステムを搭載し、遠隔操作が不要です。特に、このモデルはサイドスキャンソナーを備えており、高精度なデータ収集が可能です。操作性も非常に簡単で、初心者でも扱いやすい設計です。これにより、海洋調査、水産業、防衛分野など、広範な用途に使用できる点が魅力です。
デモンストレーションの内容
デモンストレーションでは、全6回にわたり参加者が実際の海域で「YUCO SCAN」を投入したり回収したりする体験を行いました。サイドスキャンソナーを用いた海底地形データは船上でリアルタイムに確認でき、精確なデータ収集の実力を目の当たりにしました。参加者はその操作の手軽さと高い航行精度に驚嘆し、現場ニーズに応じたUUVの活用の可能性を感じたことでしょう。
YUCOシリーズの特長
「YUCO SCAN」の優れた特徴の一つは、全長が98cmから123cm、直径が12cm、重量が9.5kgから10.5kgの小型設計です。このコンパクトさは、運用の柔軟性を高め、手投げによる簡単な投入が可能です。また、海中から浮上した後には「Come Back Here」機能を使い、オペレーターの近くまで帰投することができます。これにより、ユーザーはメンテナンスや運用にかかる手間を大幅に軽減でき、故障リスクも低下します。
今後の展望
東陽テクニカは今後もこのデモンストレーションを通じて、UUVの活用についての認知を広げていくことを目指しています。高度な技術を生かしたこの「YUCO SCAN」を通じて、より多くの企業や研究機関が海洋調査に乗り出すことが期待されています。また、「YUCO」シリーズは今後も新たなモデルの開発が進められ、様々な環境に対応するソリューションを提供していくでしょう。
会社概要
株式会社東陽テクニカは、最先端の計測技術をリードする企業として、脱炭素エネルギー、自動運転、情報通信など分野を超えたソリューションを提供することに力を入れています。新たな事業展開を目指し、国内外での市場拡大を進める中で、安全で環境に優しい社会を築くことに貢献しています。詳細については、
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