ウクライナワインの魅力と新作登場
ウクライナの国情が不安定な中、株式会社弥栄(神奈川県横浜市)は新たなウクライナワインの販売を開始します。ウクライナワイン専用の販売サイト「ヴィノピオネール」では、2024年9月2日から、7つのワイナリーから選ばれた16種類のワインが登場します。
ウクライナワインの輸送距離
ウクライナから日本へのワイン輸送は、実に27,000km以上もの長い旅を経て行われます。ウクライナ北西部のザカルパッチャで生産されたワインは、まずポーランドへ陸路で930kmを移動。その後、バルト海に面したグダニスク港から南アフリカの喜望峰を経て大西洋を北上し、横浜港に到着します。この輸送には約1ヶ月半がかかります。このように、ウクライナワインは多くの国境と大洋を渡り、日本に届くのです。
ウクライナの独特な土壌を活かしたワイン
ウクライナの土壌の約60%は黒土で、これがワインの魅力の一因となっています。西部の黒土で育ったブドウは、カルパチア山脈の水と相まって、芳醇な味わいを生み出します。一方、南部のワインは黒海の豊富なミネラルを活かし、微妙な塩味が特徴です。試飲した人々は、「果物本来のアロマを生かしたエレガントなワインが多い」と絶賛しています。
新作ワインの紹介
特に注目の3つのワインを紹介します。
グランド・レゼルヴ(スパークリングワイン)
このスパークリングワインは、きめ細やかな泡とクリーミーな質感が特徴で、リンゴ、白桃、白い花、ブリオッシュの香りが広がります。ナッツの香ばしさも感じられ、長く続く余韻がエレガントな印象を与えます。
マスカット・オットネル(白ワイン)
マスカットの豊かな香りとアプリコットの風味が楽しめるこの白ワインは、バターのような滑らかさがあり、お口に心地よい甘さをもたらします。
VIP カベルネ(赤ワイン)
ブルーベリーやカシス、プラムのコンポートの香りを楽しめるこの赤ワインは、革や磯のニュアンスが加わって、複雑で楽しい香りが特徴です。緻密なタンニンとビロードのような滑らかさが口の中で広がります。
弥栄代表の思い
株式会社弥栄の代表、石井佑樹氏は、「ウクライナとの貿易を通じて、現地のワインの魅力に気付き日本に輸入を始めました。現在、ウクライナの情勢は厳しいですが、この素晴らしいワインをぜひ日本の皆様にも体験してほしいです」と述べています。
この機会に、ウクライナワインの奥深い世界を楽しんでみてはいかがでしょうか。豊かな風味を持つ新作ワインに、きっと心が弾むことでしょう。