C-NOAHに新たな本人確認機能が登場
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)は、金融機関向けクラウドサービス『C-NOAH』に、マイナンバーカードを活用したオンライン本人確認機能を追加しました。この新機能は、TRUSTDOCKが提供する公的個人認証に基づいたオンライン認証サービスを利用しています。
最近、金融機関は非対面チャネルの需要が高まる中で、オンラインでの安全かつスムーズな本人確認システム、いわゆるeKYC(electronic Know Your Customer)が広まっています。特に、マイナンバーカードに内蔵されたICチップを利用した公的個人認証サービス(JPKI)により、本人確認の信頼性とセキュリティが一層強化されています。これにより、迅速な手続きが実現し、顧客の満足度向上や業務の効率化につながるでしょう。
今回追加された機能により、C-NOAHのクレジットカード入会審査アプリでは、これまで対面や郵送で行われていた本人確認の手続きが、マイナンバーカードを用いてスマートフォンまたはPCから直接行えるようになります。これにより、申込から審査完了までの時間が大きく短縮され、ユーザーにとっての利便性が大幅に向上します。また、金融機関にとっても業務の効率化が期待されています。さらに、この公的認証サービスは、C-NOAH内で単体で機能することも可能で、金融機関は自前のインフラを整備することなく、スピーディーにeKYCサービスを導入できるメリットがあります。
TRUSTDOCKは、マイナンバーカードを通じて行う本人確認をリアルタイムで行う高精度なeKYCサービスを提供します。このサービスはソフトウェア開発キット(SDK)としても利用できるため、企業は既存のアプリケーションやシステムとの統合が容易に行えます。CTCは、このeKYCの実現に必要な機能を一連のものとして開発し、申込者の個人情報を保護することや、信頼できる金融機関からの申込であるかどうかを確認する認証機能などを整えました。
今後、CTCはC-NOAHの機能をさらに強化し、マイナンバーカード所有者からの明確な同意を得た上で、AIサービスと連携を深め、顧客データの活用による精緻な分析や、個々の顧客に対するサービス提供を支援します。それにより、金融機関の業務革新や効率性向上が一層進み、非対面チャネルでの顧客体験も向上していくことでしょう。
まとめ
新しいC-NOAHの機能は、金融機関にとって大きな一歩を意味します。今後の展開に期待が寄せられる中、安全性と利便性を兼ね備えたサービスとして、多くの顧客に良い影響を与えるでしょう。
- - 参考リンク: CTC公式サイト
- - C-NOAHは、金融業務に特化したアプリケーションやインフラ基盤を提供するCTCのクラウドサービスです。