ガザ学校攻撃、深刻な懸念
2024-11-11 15:29:16

ガザ地区の学校への攻撃激化、ユニセフが深刻な懸念表明 - 子どもたちの命と未来が危機にさらされる

ガザ地区では、学校への攻撃が後を絶たず、子どもたちの命と未来が危機にさらされています。ユニセフ(国連児童基金)とパートナーの最新データによると、10月には少なくとも64件の学校への攻撃が確認され、推定128人が死亡したと報告されています。その多くは子どもたちです。

学校への攻撃は、昨年紛争が勃発して以来、226件に達しており、大半の学校は避難を余儀なくされた子どもや家族の避難場所となっています。この14カ月間で、合計100万人以上の子どもが家を追われています。

ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセル氏は、学校は決して戦場の最前線であってはならず、避難場所を探し求めている子どもたちが無差別に攻撃されることも決してあってはならないと強く訴えています。

ガザ北部では、新たな激しい爆撃と大規模な避難により、子どもたちの状況はさらに深刻化しています。避難所として使用されている学校の一部では、ユニセフなどが栄養不良の子どもの治療ケアも提供していますが、支援は十分とは言えません。

国際人道法では、学校は保護されるべき場所となっていますが、2023年10月の戦闘激化以来、ガザ地区の学校の95パーセント以上が部分的に、あるいは完全に破壊されました。少なくとも87パーセントの学校は、再び機能するようになるには大規模な建て替えが必要とされています。

ガザ地区の少なくとも65万8,000人の学齢期の子どもは、あらゆる公式の学習活動を行うことができず、そのことが子どもの将来に不安の影を落としています。子どもたちの生活は精神的な苦痛に押しつぶされ、児童労働や児童婚のリスクも高まっています。

ユニセフは、子どもに対する重大な侵害行為に終止符を打ち、国際法に従って民間人や民間インフラへの攻撃を止めるよう、すべての当事者にあらためて呼びかけます。また、ガザ地区における即時停戦とすべての子どもおよび民間インフラの保護をあらためて訴えます。

ラッセル事務局長は、「この暴力が続く限り、毎日、多くの人々の生活が打ち砕かれ、多くの未来が失われていくのです。紛争の当事者たちは、国際人道法を遵守し、学校や民間施設を保護しなければなりません。子どもたちは危害から守られなければなりません。紛争下にあっても、子どもたちの教育を受ける権利は擁護されなければなりません」と訴えています。


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