昭和の豆腐屋の知恵を活かしたリユーザブル容器の誕生

昭和の豆腐屋方式で実現したキムチ専用容器

「おつけもの慶」は、川崎市を拠点にし、持続可能な社会の実現に向けたさまざまな取り組みを行っています。その新たな試みとして、環境保護と便利さを両立させたリユーザブルなキムチ専用容器「K-pot」を発表しました。この商品は、伝統的な買い物スタイルである『昭和の豆腐屋方式』を現代に甦らせ、身近な生活からSDGs（持続可能な開発目標）に貢献できるアイデアを形にしています。

SDGsの取り組みと『もったいないプロジェクト』

「おつけもの慶」は、SDGs実現に向けたさまざまなプロジェクトで知られています。特にプラスチック容器の削減や、バイオマス袋の使用を通じて、商品パッケージからの廃棄物を減らす取り組みが進められています。また、廃棄された食材を動物園に寄付する活動や、店舗でビニール袋を提供する際に募金を促す活動なども行っています。このように、廃棄物を減らす「もったいないプロジェクト」を展開し、地域社会に貢献してきました。

リユーザブルなデザインの誕生

キムチ専用容器「K-pot」は、洗って何度でも使えるのが特徴です。これにより、プラスチック廃棄物を大幅に削減することが可能になります。容器は、ステンレス製で保冷性に優れ、キムチの保存に適しています。そのほか、密封性が高く、臭いもしっかりと防ぐことができるため、食卓のインテリアとしても美しく仕上がっています。

キムチ専用容器の詳細

「K-pot」の価格は、1300円（税込）です。この容器を持参することで「慶キムチ」320gは540円で提供され、さらに20％増量されるという特典もあります。これにより、消費者はお得にキムチを楽しむことができ、環境にも配慮した選択が可能になります。対応店舗は、工場併設の大島上町店のみで、地元の顧客に愛されています。

おつけもの慶の成り立ち

おつけもの慶は、1987年に川崎市桜本商店街で青果店を開始し、のちにキムチ専門店をオープンしました。初めは売上が低迷していましたが、職人が作るキムチが口コミで広がり、多くの支持を受けて成長しました。今では直営店5店舗、FC店2店舗、ECサイトや催事イベントなど、多岐にわたって展開しています。2018年には「かわさき名産品」に、2019年には「かながわの名産100選」にも認定され、地域に根付いた企業としての地位を確立しました。