LONGiの新技術が光る!部分影対応機能の実力
LONGi(ロンジ)が展開する新製品「Hi-MO X10」が、第三者評価機関テュフ・ラインランドの評価で特筆すべき成果を上げました。その中でも注目すべきは、新たに採用したN型BC技術「HPBC 2.0」がもたらす部分影対応機能です。この技術は、特に部分的な影によって発電能力が低下するリスクを軽減するために設計されています。広く受け入れられているグローバルなテストラボでの結果により、全体評価「A」を獲得しました。
試験結果と技術の背景
テュフ・ラインランドにより実施された「Photovoltaic modules - Shading resistance classification test」は、さまざまな影の条件下で発電性能を厳しく試験しました。LONGiのHPBC 2.0技術を用いた製品は、1つの試験で最高評価「A+」、他3つの試験で「A」を獲得し、総合的な評価でも「A」となりました。この結果から、影の影響を耐え抜く能力と、安定した発電能力が証明されたのです。
部分影対応機能の利点
この技術の恩恵は、特に屋根上に設置される太陽光発電システムにおいて大きくなります。落ち葉や汚れ、積雪など、数多くの障害物が発生する屋根上では、部分影が発電量の低下やモジュールの損傷を引き起こすことがあります。LONGiのHPBC 2.0は、各セルでバイパスダイオード的な機能を発揮するソフトブレークダウン設計によって、部分的な影がかかっても出力の大幅な損失を抑えることができます。
さらにこの技術は、局所的な過熱を抑える機能も備えており、これにより故障や火災のリスクも大きく軽減されます。このように、部分影対応機能は、屋根上設置におけるさまざまなリスクに対して効果的に対応しているのです。
日本市場での展望
LONGiの「Hi-MO X10」は、TOPCon製品を凌ぐ出力や変換効率、信頼性を実現しています。特に日本市場においては、屋根上設置向けのソリューションとして自信を持って提案されており、長期にわたり安定した発電量を提供すると共に、安全性の高い製品として評価されています。また、BOSコストの削減やLCOE(均等化発電コスト)の低下にも寄与し、経済的なメリットを提供します。
EPC企業にとって、「Hi-MO X10」は総合的な価値提案を可能にする製品であり、出力や単価だけでなく、部分影対応機能により生涯発電量、BOSコスト、LCOEといった複合的な価値を熟知した上での提案が期待されます。
結論
LONGiの「Hi-MO X10」は、グローバルな技術革新の成果を結集した製品であり、特に日本市場に向けては屋根上設置に適する最高の選択肢となることでしょう。この新たな技術を通じて、持続可能なエネルギーの未来に向けて、さらなる貢献が期待されます。