NTTデータ先端技術が新世代のLLMアプリケーション向けセキュリティ診断サービスを開始

NTTデータ先端技術が提供する新サービス

株式会社NTTデータ先端技術は、最新のセキュリティニーズに応えるべく「INTELLILINK AIセキュリティ診断 for LLMアプリケーション」の提供を開始しました。このサービスは、今後のAI技術発展を見据え、特に大規模言語モデル（LLM）のアプリケーションに特化したセキュリティ診断を行うものです。

1. LLMアプリケーションの重要性とリスク

近年、AI技術の進化に伴い、特にChatGPTに代表されるLLMがさまざまな分野で活用されていますが、その安全性に対する懸念も増大しています。企業がAIを導入する際には、そのシステムのセキュリティを確保することが不可欠です。

NTTデータ先端技術は、1999年からセキュリティ診断サービスを提供しており、その豊富な経験を基に、クライアントのLLMアプリケーションを保護するために本サービスを設計しました。

2. サービスの具体的な内容

「INTELLILINK AIセキュリティ診断 for LLMアプリケーション」では、リモートでの疑似攻撃テストを用いて診断を行います。これにより、実際に攻撃を受けた場合にどういった影響が出るかを事前に把握できます。また、セキュリティ設定や運用状況に関する詳細なヒアリングも行い、現状のセキュリティ状態を把握して改善点を提案します。

3. OWASP Top 10 for LLM Applicationsの重要性

診断項目は、国際的な非営利団体「OWASP」が提供する「OWASP Top 10 for LLM Applications 2025」をもとに策定されています。これは、LLMに特化したセキュリティリスクを詳細にリスト化し、それに対する対策を示す重要なガイダンスです。業界標準として広く認知されており、最新のセキュリティ課題に対する基本的な理解を深めるためには必須の情報です。

4. 今後の展望

今後、NTTデータ先端技術はこの診断結果に基づいたよりたいへん具体的な対策支援サービスを計画しています。また、NTTデータグループと連携し、AIリスクの診断から対策の実行・運用までを包括的にサポートする姿勢を強化しています。

本サービスは、特にAIを活用する企業にとって、現状のセキュリティ状態を確認し、強化するための第一歩として非常に有意義なものです。これにより、より安全にAI技術を活用する環境が整うことが期待されます。