岐阜県高山市に新たな風が吹き込みました。5月16日、アメリカ・フロリダ州出身のベントレラ・ジュニア・フィリップ・アンソニーさん(27歳)が「地域おこし協力隊員」として高山市に着任しました。彼は高山市で2人目、岐阜県内で5人目、そして全国で約150人目の外国籍協力隊員です。
地域おこし協力隊は、都市部からの移住者が地域の資源を活用して観光振興に取り組む制度で、フィリップさんは朝日町の「飛騨あさひ観光協会」と連携して地域魅力を引き出す体験型観光の企画や情報発信を行います。彼の新鮮な視点と若々しいエネルギーは、高山市の魅力をより多くの人に伝える手助けとなるでしょう。
フィリップさんは、日本の文化について深く学んできた経験を持つ人材です。母国の大学では日本文学を専攻し、来日後には兵庫県の小学校で外国語指導助手(ALT)として勤務していました。日本の伝統や文化に対する彼の情熱は、地域の魅力を引き出す際にも活かされることでしょう。「地域と海外をつなぐ架け橋としての役割を果たしたい」と語るフィリップさんの意欲に期待が高まります。
着任式では、田中明高山市長から「朝日地域は多様な魅力が詰まっている。地域にしっかりと根を下ろし、愛される存在になってほしい」という温かい激励の言葉が届けられました。フィリップさんは「地域の魅力を広く伝えたい」と強い意志を持っており、すでに活躍中の協力隊員たちとともに活動していくことを楽しみにしています。
さらに、高山市では2026年度から協力隊員と共に活動を希望する市内団体を募集中です。地域力を高めるための新たな取り組みに参加したい方は、高山市のホームページをご覧ください。
【お問い合わせ先】
高山市役所地域政策課
TEL:0577-35-3183
地域の振興や活性化に向けて、フィリップさんの新しい取り組みに注目が集まっています。彼の活動が高山市に新たな風を吹き込むことを期待しています。