株式会社ビットキーは、入居者管理システム「パレット管理」を開発するパレットクラウド株式会社を子会社化したことを発表しました。この取り組みの目的は、両社がこれまで培ってきたノウハウと技術を活かし、一つのアプリに機能を集約することです。
背景
ビットキーは、「つなげよう、人はもっと自由になれる」をモットーに、コネクトプラットフォームの「homehub」や「workhub」を提供してきたスタートアップ企業です。特に、住宅領域においては、スマートロックの販売を開始した2019年以降、不在時の家事代行や置き配サービスの展開など、多岐にわたるサービスを提供してきました。その結果、homehubは累計受注実績130万戸を超え、不動産賃貸管理にも対応した機能が評価されています。
一方のパレットクラウドも、国内最大導入戸数を誇るクラウド型入居者管理システム「パレット管理」を提供し、大手賃貸管理会社を中心に広く利用されています。このシステムは、入退去管理やお問い合わせ対応、お知らせの一斉送信、契約更新手続きなどの機能を備えており、賃貸管理を効率化するための強力なツールとして評価されています。
子会社化の意義
今回の子会社化により、ビットキーはパレットクラウドの持つ広範な機能とhomehubのカギ管理機能を組み合わせ、より強力な「毎日使われる暮らしのアプリ」を実現することを目指しています。両社のアプリは、2024年6月時点で350万戸以上の利用を予定しており、これは今後さらに利用者を増やす可能性を秘めています。
今後の展望
両社のアプリ機能の相互接続を進めた後、最終的には「パレット管理」と「homehub」の統合が見込まれています。この統合により、鍵の管理・開閉機能に加え、管理会社とのやり取りや申請手続きが可能となり、入居者の利便性が大きく向上する見込みです。また、生成AIを活用した新機能も提供する予定で、業務効率化とユーザー体験の向上を図ります。
代表者のコメント
ビットキーの代表取締役社長CEO、寳槻昌則は、パレットクラウド社をグループに迎えられたことを嬉しく感じています。また、パレットクラウドの城野公臣代表も、ビットキーとの提携が新たな成長機会を生み出すことに期待を寄せています。両者の強力な連携によって、不動産業界の課題解決に向けた取り組みも一層加速することでしょう。
今後、ビットキーとパレットクラウドの連携により、不動産業界のDXを推進し、快適な住環境を提供する新しいアプローチが注目されます。