鳥取県青谷町のウニ駆除体験
2024年10月16日、鳥取県鳥取市の青谷町長和瀬漁港で、青谷高校の2年生12名が参加したウニ駆除体験が行われました。この取り組みは、鳥取ブルーカーボンプロジェクトの一環であり、ムラサキウニによって衰退している藻場を守るための重要な活動です。
背景と目的
ムラサキウニは大量に繁殖し、海藻を食べ尽くしてしまう問題を引き起こしています。この藻場は魚の生息地であり、二酸化炭素の吸収源としても機能しているため、海の健全な環境を維持するためには守る必要があります。鳥取ブルーカーボンプロジェクト「豊かな海の再生を目指して」実行委員会は、ムラサキウニの商品化を通じて地域の海の豊かさを啓発することを目指しています。
今回の実習では、青谷高校が「ウニに触れ、ウニを学び、海について考える」というテーマで問題に取り組むことが求められました。
魚港での実習内容
学生たちは長和瀬漁港でのウニ駆除を通じて、実際の漁業の課題に対する理解を深めています。青谷高校では、ウニに関する学びの一環として、これまでに勉強会や現地学習、調理実習を行ってきました。
特に実習の場である斜路では、実際にウニを駆除し、食べる体験が待っています。この日は、漁港におけるウニの発生状況が予想以上に少なかった自己発見があり、学生たちは思った以上の探求を通じて、自然環境を維持するための野生生物の生態についても学んでいきました。
駆除したウニの試食
ウニ駆除体験の後、学生たちは駆除したウニをキッチンで捌き、自己の手で創り出した料理を楽しむ作業に移りました。生きたウニを捌くことに少しの緊張感がありましたが、時間が経つにつれて慣れていき、親しみを持った駆除体験へと変化していきました。
最終的に完成した「ウニの卵かけご飯」は、ウニの風味が生きており、参加者たちは大きな満足感を得ることができました。これを通じて、参加者は海の問題とその解決の大切さを自身の体験を通して深く理解しました。
まとめ
この実習を通じて青谷高校の学生たちは、地元の海の持続可能性と藻場の重要性、さらには沖合いの漁業に対する責任を強く認識しました。次代を担う世代が海を守るためにアクションを起こす必要性を実感し、地域とのつながりを深める貴重な経験となりました。このような取り組みが今後も広がりを見せ、鳥取の海が再生されることを期待せずにはいられません。