酒ハックと視覚障がい者支援の新しい形
クラウドファンディングプロジェクト「#酒ハック」は、支援者から約2,250万円を集め、視覚に障がいを持つ方々の雇用機会創出を目指す大きな展開をしています。このプロジェクトでは、お酒の熟成を促すボトルと特有の銘木をセットにしたキットがリターンとして提供され、2,000名以上の支援者の賛同を得ることに成功しました。
!
プロジェクトの内容
「#酒ハック」は、間伐材や家具製造時に発生する余材を使用したユニークな熟成酒キットの提供を目指しています。ボトルにお好みのお酒を入れ、銘木を漬け込むことで、さまざまな香りや風味を楽しむことができます。このキットは最短で半日で使用可能で、手軽にお酒の楽しみ方を広げてくれています。
就労支援の一環としての取り組み
特に注目したいのは、このプロジェクトの一環として行われる「ウイズ蜆塚」への工程の委託です。ウイズ蜆塚は就労継続支援B型事業所として、視覚障がい者への支援も展開しています。実際に彼らが関与するのは、銘木の袋詰めという作業です。作業を担当する視覚障がい者の方々は、香りや触感を頼りにしながら、周囲の様子を感じ取っています。ウイズ蜆塚の施設長である古橋友則様は、「まるで森の中で作業しているみたい」と語っており、銘木ごとの違いを楽しみながら作業を行います。このような体験が彼らにとっても新たな発見や喜びに繋がっているのです。
■ 受けられる工夫
視覚障がい者の作業を行う際、さまざまな配慮がなされました。ノンオルドの森から取り寄せた7種類の銘木は、それぞれ異なる香りがあり、作業をする中でその違いを感じ取る工夫がされています。また、銘木には点字が施され、視覚以外の手触りや香りを通じて識別できるようになっています。しかし実際、視覚障がい者の中で点字を使用できるのは約10%程度とされ、さらなるバリアフリー実現に向けた課題も残されています。
社会的意義
「#酒ハック」は、ただのクラウドファンディングプロジェクトではありません。全体を通じてソーシャルグッドに貢献したいという願いを持ち、参加者に新しい価値を提供します。素材には日本の林業をサポートするための間伐材を使用するなど、地域経済にも貢献する姿勢を示しています。視覚障がい者を含む誰もが安心して暮らせる社会の実現に向け、さらに一歩進むプロジェクトと言えるでしょう。
今後も「#酒ハック」では視覚障がい者への支援や、社会全体のバリアフリーを実現するために貢献し続ける姿勢を持って活動していく予定です。
詳しい情報やプロジェクトの詳細は、
PRTIMES STORYや
公式サイトをご覧ください。