長瀬産業とモルゲンロットが資本業務提携を締結し新事業開発へ

長瀬産業とモルゲンロット、資本業務提携の展開

2024年8月7日、長瀬産業株式会社はモルゲンロット株式会社との資本業務提携を発表し、次世代事業開発の基盤を築くことを目指しています。この提携は、長瀬産業の中期経営計画「ACE 2.0」に基づくもので、商社、製造、研究開発の各機能を活用した新しい事業創出に向けた重要なステップです。

提携の目的とは？

長瀬産業が掲げる「基盤」「注力」「育成」「改善」の4つの領域において、特に育成領域での提携として位置付けられたこのプロジェクトは、モルゲンロットが持つ先進的な技術を活用し、蓄積されたナレッジをもとに新しい事業を生み出すことを狙っています。

モルゲンロットは、高度なデータ処理機能を持つHPCを使用した計算環境を提供しており、計算リソースの可視化や管理、最適化に関するサービスを展開しています。具体的には、同社は「M:Arthur™」というHPC向けのサーバー貸出サービスと、「Cloud Bouquet™」という計算リソースの共有プラットフォームを提供しています。これにより、ユーザーは必要なリソースを効率的に活用できる環境が整います。

CVCを通じた新事業創出

長瀬産業は2023年からCVC（コーポレート・ベンチャー・キャピタル）を活用しており、この提携もその一環です。CVCの活用は、既存事業とのシナジーを生むことを目的としており、モルゲンロットに出資することにより、新たな知見を得ることが期待されています。事業の新生に向けた取り組みは、日々進化する市場において競争力を高めるための重要な戦略となるでしょう。