インドネシアで始まるスマート医療
2024-09-05 17:46:03

医療MaaSを駆使したスマート在宅医療がインドネシアで始動

最新の医療テクノロジーが切り拓く未来



最近、メドリング株式会社が新たな試みを開始した。それは、インドネシアにおいて医療MaaSを活用したスマート在宅医療の実証実験だ。医療のデジタル化が進む中、特に高齢者医療は急務として語られている。メドリングはトヨタ車体の協力を得て、移動診療車を用いた新しい医療サービスを展開する。

医療MaaSとは?

医療MaaS(Medical as a Service)とは、医療サービスをインターネットを介して提供する仕組みで、特に在宅医療に強みを持つ。このサービスは、医師が遠隔地から患者を診療できるため、時間や場所に縛られずに医療を受けることが可能となる。今回の実証実験では、特にインドネシアの高齢者をターゲットにしている。

背景と必要性

ASEAN地域は人口ボーナス期にあり、多くの国で経済成長が見込まれているが、医療インフラの整備が追いついていないのが現状だ。特にインドネシアでは、医師の数が不足しており、看護師が簡易的な処置を行う在宅医療サービスが中心である。これに対し、医療MaaSを取り入れることで、より質の高い医療を提供することが期待されている。

実証実験の具体的な内容

今回の実証実験では、スターリンクという衛星通信サービスを活用し、インターネット接続を確保する。看護師などの医療従事者が移動診療車に搭乗し、患者に対して必要な医療を提供しつつ、医師が遠隔で指導・診断を行う仕組みだ。これにより、医療へのアクセスが向上し、高齢者の健康管理に貢献することが狙いである。

産業界の連携

メドリングは、TRYO体材やMRT、わかさクリニックグループなどと連携し、医療MaaSを展開している。わかさクリニックは日本で在宅医療を展開しており、メドリングの運営支援を行う。また、MRTは医療人材プラットフォームを運営しており、医療従事者の採用や運用支援にも力を入れている。

監修の体制

この実証実験においては、東京大学の小川純人教授が監修医師として名を連ねている。高齢者医療の第一人者として、医療MaaSの適切な運用を指導する予定だ。

今後の展望

メドリングは、現地医療機関との連携を強化し、2025年中には具体的な医療MaaSサービスを提供する施設を開設する計画を進めている。地域ニーズに応じた診療が行えるよう、調査と準備を進めており、今後の成長が期待される。彼らの目標は、ASEAN地域におけるNo.1の医療DXプラットフォームの構築であり、地域社会の健康促進に向けた貢献を目指している。

このような取り組みは、医療技術の発展と共に、急速に進化する社会に対する解決策を提供するものとなるだろう。


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会社情報

会社名
メドリング株式会社
住所
東京都渋谷区道玄坂2-16-4野村不動産渋谷道玄坂ビル2階 MRT(株)社内
電話番号
03-6821-1373

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