フラー、NHK for Schoolアプリリニューアルで教育現場を革新
新潟県に本社を置くフラー株式会社が、日本放送協会(NHK)の教育向けアプリ「NHK for School」のリニューアルプロジェクトに携わったことが明らかになりました。デザインと開発において全面的に支援を行い、使いやすさとアクセシビリティを大幅に向上させた、このリニューアルは教育現場に大きな変革をもたらすと期待されています。
リニューアルのポイント:子供たちの学びを最大限にサポート
今回のリニューアルでは、「みんなが学びを受け取れる」「新しい発見に出会える」というコンセプトが掲げられました。フラーは、多様な学習ニーズを持つ子供たちにとって使いやすいアプリを目指し、以下の3点に重点を置いて開発を進めました。
1.
使いやすさと楽しいデザインの融合: 低学年の子供でも直感的に操作できるシンプルなUIを採用しながらも、幾何学模様や学校用品のイラストを取り入れることで、楽しく学習できる環境を構築。学習ツールとしての機能性と、遊び心を両立させたデザインが特徴です。
2.
アクセシビリティの強化: 漢字・ひらがなの表示変更、テキストやボタンの読み上げ機能、文字サイズの調整など、様々なアクセシビリティ機能を搭載。視覚障碍のある子供や、学習に困難を抱える子供たちにも使いやすい設計となっています。カラーコントラスト比の最適化にも専門家の意見を反映し、細部まで配慮が行き届いています。
3.
動画との出会いを促進: ホーム画面での動画ランキング表示や、人気の検索キーワードの提示など、子供たちが様々な動画と出会える機会を積極的に創出。学習進度や興味関心に基づいた自主的な学習を促進し、新しい発見のきっかけを提供することを目指しています。
学校現場との連携:実践的なフィードバックを開発に反映
フラーは、単なる受託開発にとどまらず、現場の声を開発に反映させることに力を入れています。プロジェクトチームは、複数の小学校で授業参観を実施し、子供たちのICT機器への習熟度や授業でのアプリ利用状況を綿密に観察しました。
さらに、開発途中のアプリを実際の授業で使用してもらい、子供たち、教師、教育専門家からなるレビュー会を開催。アプリの使い勝手の検証を行い、多くの貴重なフィードバックを得て、デザインと開発をブラッシュアップしました。この実践的なアプローチは、アプリの質を高める上で非常に有効だったと言えます。
未来への展望:「誰でも使いやすいアプリ」を目指して進化を続ける
フラーは、アプリのローンチをスタートラインと捉え、継続的な改善に取り組む姿勢を示しています。「ヒトに寄り添うデジタルを、みんなの手元に。」というミッションを掲げ、利用データの分析や現場からのヒアリングを通じて、アプリの使いやすさを追求し、更なる価値向上を目指します。
NHK for Schoolアプリは、子供たちの学習を支える重要なツールです。フラーの支援により、より多くの子供たちが、このアプリを通じて学びを深め、未来への可能性を広げていくことが期待されます。