子どもを伸ばすための講演会
2025年7月6日、ベネッセ教育総合研究所で開催された「オヤの寺子屋」に、ますます注目を集める小児科医・西村佑美が登壇しました。このイベントは、保護者や教育関係者が集まり、子どもの発達や不登校について深く掘り下げる機会となりました。西村医師は、ただの医師ではなく、3児の母親でもあり、自らも特性を持つ子供を育てている経験者です。そのため、実体験に基づいた貴重な視点を提供しました。
発達特性を強みに変える考え方
西村医師は「発達特性を強みに変える考え方」をテーマに、参加者にメッセージを届けました。従来の「発達障害」という言葉は「神経発達症」と呼ばれるようになっており、特性を持つ部分が実は子どもたちの未来の強みになる可能性があることを伝えました。短い時間ではありましたが、参加者からは「前向きになれた」という感想が寄せられ、多くの人が共鳴したことが伺えます。
不登校と向き合うセミナー
8月23日、オンラインで開催された「ベネッセ教育情報/不登校ライフナビ」では、西村医師が不登校についてのセミナーを実施しました。このセミナーでは、家庭でできる小さな工夫や学校との関係を円滑にするためのアプローチについて具体的に話しました。また「AI時代には人間同士の違いに価値がある」との視点も紹介し、参加者は熱心に耳を傾けたそうです。
未来へのビジョン
西村医師は、今後も保護者や教育者、地域社会に向けて、発達特性に基づいた実践的な接し方や声がけの重要性を伝えていきたいと考えています。日本社会では、協調性や皆と同じであることが重視されがちですが、新しい時代において、子どもたちの「普通じゃない部分」を肯定する心が必要です。情報過多の現代において、具体的で信頼できる情報が保護者に安心感を与え、それが不安の軽減につながると述べました。
西村医師は、オンラインや対面での講演依頼に応じて、企業や地域団体と連携しながら実践的な情報を提供しています。セミナー内容は、テーマや参加者の背景に応じてカスタマイズ可能で、柔軟な対応が可能です。子育てのサポートを通じて、より多くの人々に安心をもたらす活動を続けています。
講演者プロフィール
西村佑美(にしむら ゆみ)医師は、小児発達専門医であり、一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会の代表理事です。大学病院で専門外来を担当し、特性のある子供を育てる母親としての視点も持ち合わせています。2020年から「ママ友ドクター®」として活動を開始し、全国及び海外の300組以上の家庭から支持を得ています。子育て世代から教育関係者まで幅広くメッセージを届けており、「発達特性に悩んだら はじめに読む本」は多くの読者に支持されています。
お問い合わせ先
興味のある方々は、日本小児発達子育て支援協会にぜひお問合せください。さまざまな教育機関や企業への講演、研修も受け付けています。電話番号は03-4363-2260まで。協会のウェブサイトやSNSも活用し、最新情報や講演内容をチェックしましょう。