IoTで進化する保守業務
鈴木製機株式会社が製造する垂直自動搬送機に、株式会社obnizの「obniz Now」が導入されました。このシステムは、遠隔からの保守・メンテナンスを実現し、業務の効率化を図るものです。鈴木製機は90年以上の歴史を誇る日本の物流機器メーカーであり、全国の工場や倉庫に垂直搬送機を提供しています。これまで、機器の状態に関する問い合わせの際には、専門の担当者が現地に訪問して状況を確認する必要がありました。しかし、現場で問題が確認できないケースが多いことから、時間やコストの無駄が生じることもありました。
直面した課題
特に従業員が人手不足に直面している中、技術者を保守業務に多く割くことができないという悩みもありました。労力と費用をかける割には結果が見えづらく、鈴木製機はこれらの課題を解決する手段を模索していました。約5年前からは通信装置の導入を検討していましたが、コストや開発リソースの問題から具体的な進展がなかったのです。
「obniz Now」の選定理由
「obniz Now」の導入が決まった理由として、同システムは通信からクラウド、Webシステムまでを一貫して提供でき、既存の設備に後付けで設置可能であったことが挙げられます。この点が、導入のハードルを大きく下げ、鈴木製機にとって大きな利点となりました。この製品は他のIoTソリューションと比較しても価格面での優位性があり、直感的に使える管理機能も評価されたポイントです。
遠隔監視システムの効果
「obniz Now」の実装により鈴木製機が得られた成果は次の通りです:
- - 垂直搬送機の状況を遠隔から正確に把握でき、問題発生時の現地訪問が必要なくなった。
- - 保守業務の負担が大幅に軽減され、自社の技術者もスムーズに運用できるようになりました。
- - 通信からクラウドまで一貫したサービスを提供でき、開発リソースをほとんど必要とせずに導入可能となりました。
鈴木製機の意気込み
鈴木製機の専務取締役、鈴木利信氏は「お客様が安心して使える製品を届けたい」という信念を持ち続けてきたと述べています。obniz Nowの導入は、単なる保守の効率化を超え、お客様との信頼関係をより強固にする手段と位置づけ、今後もより良い搬送機器の提供に努めていく意向を示しています。
「obniz Now」のシステム概要
「obniz Now」は既存設備への後付け導入が可能なIoTソリューションです。このシステムにより、リアルタイムで設備の稼働状況や異常を遠隔で監視することができ、工場や物流設備でも最小限の配線作業で接続可能です。これにより、「まずは試してみたい」というニーズにも応える、スモールスタート型のIoTシステムとして高い評価を得ています。
会社情報
- 所在地: 東京都豊島区池袋2-36-1 INFINITY IKEBUKURO 6F
- 代表者: 代表取締役CEO 佐藤雄紀
- URL:
obniz
- 所在地: 静岡県掛川市下垂木2428-1
- 代表者: 代表取締役社長 鈴木昂
- URL:
鈴木製機