京都芸術大学のマンガコースが手掛けた新たな絵本『ルカとかみさまのチョコレート』
京都芸術大学のマンガコースが、日本サステナブルカカオ協会との協力により、新しい絵本『ルカとかみさまのチョコレート』を制作しました。この絵本は、チョコレートの起源となるカカオの大切さと、それにまつわる社会問題を子供たちに優しく教える作品です。
コラボレーションの背景
昨年から、マンガコースは株式会社 明治を中心に活動する日本サステナブルカカオ協会と連携し、「チョコっとお茶会」というイベントを通じて、チョコレートやカカオの持つ魅力を伝える活動を行っています。今年は、マンガ学科の学科長である矢野浩二教授が文を担当し、卒業生のはるさきなつねさんがイラストを描く形で絵本が完成しました。大原櫻子さんがイベントで朗読を行ったことも、作品の魅力を一層引き立てました。
矢野教授の思い
矢野浩二教授は、絵本の制作にあたり次のようにコメントしています。「世界中で親しまれているチョコレート。その原料のカカオは、多くの文化で貴重な存在とされてきました。カカオには、果物としての魅力だけでなく、労働問題や貿易の現代的な課題も潜んでおり、そこに気付くことが子供から大人までの重要なテーマです。」
このコメントからは、学生たちが社会的な課題解決に向けて、アートを通じて学び成長していることがうかがえます。
絵本の内容と購入方法
『ルカとかみさまのチョコレート』は、チョコレート工場の街で奮闘する少年ルカの冒険を描いた物語です。ルカはチョコレートづくりを学んでいる中で、様々な失敗を重ねますが、ある日、美しい小鳥に導かれて神さまとカカオを探す冒険に出ます。途中で出会う神々やカカオ農園の人々との交流を通じて、ルカは成長していく姿が描かれています。
ご興味のある方は、絵本の電子書籍版を2024年7月14日に発売予定で、Kindle版としても購入できるようになっています。詳細は、
こちらのリンクからチェックできます。
まとめ
京都芸術大学の「マンガコース」による絵本制作は、単なる物語を超えて、社会に対するメッセージを含んでいます。カカオやチョコレートを通じて、さまざまな社会問題を子供たちに考えてもらうことが目的です。今後もこのような活動が、社会におけるアートの重要性を再認識させるきっかけになるでしょう。読者の皆さんも、ぜひ一度手に取ってみてください。