貿易業務の自動化期待
2025-06-30 14:01:30

貿易業務の非効率を解消するための自動化への期待が高まる

双日テックイノベーションが明らかにした貿易業務の課題



昨今、貿易業務の効率化が急務となっている中、双日テックイノベーション株式会社(略称:STech I)は、実務担当者2,000人以上を対象にした大規模なアンケート調査を実施しました。その調査結果をまとめた『貿易業務白書2025』が公開され、業界の現状と今後の展望が示されています。

調査の背景と目的



貿易業務は多くの書類や手続きを必要とし、その過程で多くの時間と労力がかかっています。経済産業省の調査によれば、貿易取引では平均36種類の書類と240部にのぼるコピーが関係事業者間でやり取りされています。しかし、実務現場ではいまだにペーパーワークや手作業が中心で、情報の属人化や非効率な業務プロセスが業界全体のボトルネックになっています。

このような現状を打破するために、STech Iは実務担当者の声を定量的に収集し、業界全体に共通する課題やニーズを明らかにしました。

調査結果の概要



調査結果は驚くべきものでした。約40%の回答者が「属人化した業務から脱却したい」と強く望んでいます。多くの業務が紙やExcel、メールに依存しており、教育や引き継ぎに困難を抱えていることが浮き彫りになりました。このような業務の属人化は、効率化の妨げとなり、特に「貿易書類のチェック」が最大の負担として浮かび上がりました。

また、85%の回答者が「自動化を求めている」と答えていますが、その理由には「情報共有」や「照合作業」に対するニーズが挙げられ、導入に際しては「情報不足」や「上層部の判断待ち」といった壁が存在しています。

さらに、調査に参加した実務担当者の70%以上が40歳以上であり、特に60代の層が多いことから、熟練のノウハウが失われてしまう恐れが指摘されています。定年退職や異動によって、この豊富な知識と経験が失われることを防ぐためには、業務の標準化や情報の継承が急務です。

今後の必要な対応



このような調査結果を踏まえ、業界全体でのデジタルトランスフォーメーション(DX)や業務改善に取り組む必要があります。『貿易業務白書2025』では、業務現場が直面する課題や改善ニーズ、業務工程ごとのボトルネック、自動化に対する本音を詳細なデータで可視化しています。この情報は、貿易業務の改善を目指す企業や担当者にとって重要な判断材料となるでしょう。

同社は今後も引き続き、業務の効率化に向けた取り組みを進め、貿易分野におけるイノベーションを推進していくとしています。デジタル化によって、貿易業務の新たなステージへと進化させることが求められています。

この白書は無料でダウンロード可能で、貿易業務の改善を目指す全ての企業や担当者にとっての大きな資源となるでしょう。詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。


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