オーケーエムの新バルブ
2025-03-26 14:29:27

株式会社オーケーエム、アンモニア燃料船向けバルブの開発成功

環境技術の新たな前進



株式会社オーケーエムが開発した新しいアンモニア燃料船向けのダブルフラップ型バルブが、関西地域のものづくりを評価する「関西ものづくり新撰2025」において認定を受けました。このバルブは、同社が持つ先進的な技術力を基にしており、今後のカーボンニュートラル社会の実現に向けた重要な技術の一つとされています。

近畿経済産業局との連携



「関西ものづくり新撰」は、中小企業の優れた技術を評価し支援する取り組みで、11回目となる今回は特にカーボンニュートラル社会に向けた分野が注目されています。オーケーエムは2021年にも排ガス用バルブで特別賞を受賞し、2023年にはLNG用バルブで最優秀賞を獲得しています。

開発の背景と必要性



国際海事機関(IMO)は、船舶による温室効果ガス排出を削減するため、国際的な基準を強化しています。これに従い、アンモニア燃料の開発が進んでいますが、未燃のアンモニアやN2Oの排出が問題視されています。オーケーエムの新バルブは、これらの有害物質を効果的に遮断する機能が求められています。

ダブルフラップ型バルブの特徴



新たに開発されたダブルフラップ型バルブ「ExVDF」は、2枚の弁体を使い、その間に清浄空気を供給することでガス漏れを防ぐ仕組みを採用しています。この機構により、約500℃の高温環境下でも未燃アンモニアやN2Oの漏洩を防ぎ、従来の2台のバルブを必要とせずに同等の機能を果たせる点が大きな利点です。そのため、省スペース化やコスト削減が実現されています。

これからの展望



オーケーエムは、ただバルブを開発するにとどまらず、船舶用のアンモニア燃料供給装置や液化水素運搬船向けのバルブ開発も推進しています。脱炭素社会の実現に貢献することを目指し、今後も技術革新を続けていく方針です。

企業概要



オーケーエムは1902年に創業し、長い歴史を持つ企業であり、滋賀県に本社を構えています。バルブ事業は1952年に開始され、現在では船舶排ガス用バルブとして世界シェアNo.1を誇るなど、持続可能な開発に向けた取り組みを行っています。経済産業省からも「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」に選定されています。

このように、オーケーエムの取り組みは、環境保護とビジネス拡大を両立させる重要なプロジェクトの一環として、業界から注目されています。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
株式会社オーケーエム
住所
滋賀県野洲市市三宅446-1
電話番号
077-518-1260

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。