医療的ケア児も参加！インクルーシブな芸術文化活動、長野で実現

医療的ケア児も参加できる！インクルーシブな芸術文化活動が長野で実現

長野県を拠点とする一般社団法人Orange Kids’Care Lab.が運営する「ほっちのロッヂ」では、医療的ケアが必要な子どもたちや重度心身障害児のためのインクルーシブな芸術文化活動に力を入れています。日常的に医療機器を使用する子どもたちにとって、既存の文化活動への参加は大きなハードルでしたが、ほっちのロッヂは、その壁を取り払い、誰もが芸術文化に触れられる機会を提供することに成功しています。

10月：空を飛ぶ冒険！気球＆エアリアル体験

2023年10月9日には、安曇野市で「気球＆エアリアルで空とぶ体験！」を開催しました。気球搭乗体験とエアリアルワークショップの2部構成で、参加者たちは、空の散歩と空中パフォーマンスを体験。このイベントは、医療的ケア児や障害児にとって、特別な思い出となる、忘れられない一日となりました。

エアリアル体験ワークショップ

豊科北小学校体育館を会場に、プロのパフォーマーによる指導のもと、エアリアルパフォーマンスを体験。参加者たちは、普段できないような体験に大興奮。

気球搭乗体験

県民豊科運動広場では、気球搭乗体験を実施。空から安曇野の美しい景色を眺めながら、参加者たちは非日常的な空間を満喫しました。

12月：感動のサーカス公演「ムーンナイトサーカス2023」

10月に行われたイベントに続き、12月には、半年間の活動の集大成として、サーカス公演「ムーンナイトサーカス2023」を開催します。東京2020パラリンピック開閉会式にも出演した経験を持つアーティストや若手パフォーマーなど、多様なメンバーが参加。年齢、ジャンル、性別を超えた、まさにインクルーシブな舞台です。

公演は長野県佐久市と松本市で計5回行われ、プロのパフォーマーによる圧巻の演技が、観客を魅了します。アクセシビリティにも配慮した会場環境で、誰もが安心して公演を楽しめるように工夫が凝らされています。

さらに、「+1チケット」を購入することで、病院や自宅で療養中の子供たちにも、公演動画などのクリスマスプレゼントが届く仕組みも用意。より多くの子どもたちに感動を届けたいという、主催者の熱い思いが伝わってきます。

ほっちのロッヂ：医療と文化が交差する場所

ほっちのロッヂは、診療所や在宅医療、病児保育など、医療サービスと文化事業を融合させたユニークな施設です。軽井沢町に位置し、地域の子どもたちが安心して過ごせる環境を提供するとともに、芸術文化活動を通じて、心豊かな成長をサポートしています。

一般社団法人Orange Kids’Care Lab.

Orange Kids’Care Lab.は、医療的ケアが必要な子どもたちとその家族を支援する団体。利用者と支援者という関係を超え、共に考え、共に未来を築くことを目指しています。医療と福祉、そして芸術文化の融合によって、子どもたちの可能性を広げる取り組みは、社会全体にとって大きな示唆を与えてくれます。

まとめ

ほっちのロッヂとOrange Kids’Care Lab.の取り組みは、インクルーシブな社会の実現に向けた、重要な一歩と言えるでしょう。医療的ケア児や重度心身障害児が、芸術文化活動を通じて社会参加し、その可能性を最大限に発揮できるよう、今後も支援を続けていくことが求められます。彼らの活動は、私たちに、多様性を受け入れ、共に生きる社会の大切さを改めて気づかせてくれます。